古武術稽古会柳心会2025年05月17日稽古録
杖:剣杖1・2本目
体術・柔:金剛指・螺旋解・龍形・膝の緩み・軸崩・肘抜・肩抜落・小手崩
鶚落
型:霞当・鬼拳・両手取・小手詰・小手裏取
剣術:廻剣・華車刀・三角切留・引疲
予報では大雨予報。風はさほど強くないが雨はしっかりと降っていて、予報通りになりそうな雰囲気。道具をあまり使わない稽古内容を考えながら稽古場へ。

杖:昨年から少しずつ始めた剣対杖型の形が固まってきたので、ゆっくりと会員と動きを検証し型として出来ればと思う。
一本目:付ける動きと袈裟打(払い)が中心の形となっているので、先ずは付ける感覚から進めていく。剣を打ち払ってからの極め(残心)が曖昧になっているのは指導者として反省点。残心とおさえの概念も伝えていければと思う。
二本目:切落からの付けと詰め。Aさん(女性)の雰囲気が非常に良かった。こちらへの中心の捉え方が、しっかりしており道具と一致して良い雰囲気が表現できていた。それぞれ動きの手順は馴染んできたので続けて深めていければと思う。
体術:軸を見る・捉える、受けの中心を見る・捉えるにフォーカスして体術の基礎的な部分を稽古していく。
軸崩:軸のラインに沿って真直ぐに引くことで崩しを掛ける。この時に自分のほうに引く、軸と違う方向に引くなどに注意して丁寧に真直ぐに腕をひくことが大切。
肩抜落:体術の基礎で稽古した受け手への働きを連続した形で稽古して見る。①抜く②ずらす③落す動きを大げさに表現する。これが成功の基本となるので、かっこよく小さく掛けることを捨てれば誰でもできる形。
小手崩:小手に螺旋をかけて、応用・変化的な位置で稽古を進める。この辺りになると受け手のレベルが少し上がらないと難しくなる。受けも丁寧な動きを要求されるので、ただ受ける段階ではないことを少しずつ知って貰えればと思う。
小手詰:腕を逆に返して小手を詰める形をつくるので、簡単に極まる。関節を極める稽古においては緩みと丁寧さが非常に大切になる。相手に対して敬意を持って接する気持ちと態度を表せば自ずとできる技。ポイントは肩先を切先と同じようにすること。
小手裏取:会員は腰が引けて、受け手に対して身体が離れてしまう。軸を意識して縦回転を心掛けて体捌きをおこなう。受け手の肩が落ちる場所は両手取・小手詰と同じなので、掛けることよりも体捌きを優先する。

剣術:廻剣で柔から剣術稽古へ移行していく。遣るべき動きは変わらないが、道具を扱うので意識の移行・切り替えは非常に大切になる。クッションを入れることで事故なども防げる。
型:華車刀・三角切留・引疲
華車刀:一本目の形は各位まずまずになってきたので、そろそろ二本目の学びに入っても良いかなと思う。間とおさえの学びになるので次回から少しずつ試してみようかと思う。足切りからの腰切も細かく深くできるように部分稽古も進めていこう。
三角切留:待太刀での膝の使い方にフォーカスして。刀(木刀)の移行と合わせて膝を緩めて詰めていく。膝が緩まずに刀(木刀)だけ動くと上体が先行して形が崩れるので、詰めが甘い人は膝を緩めてできるように工夫して下さい。
寄太刀は、三角の形と受け流しの関係性を少しずつ感じて貰えればと思う。受け流す角度の工夫が一つのヒントになるかと思う。
引疲:待太刀の動きから解説していく。初伝遣いとして学ぶ型は、身体に遣るべき動きの土台を作るためのモノとして組んでいます。理合をしっかりと覚えて稽古して貰えたらと思う。縦の切先返しは肘・胸の緩みに直結している動きなので、慌てずに丁寧に遣る癖を付けるようにする