古武術稽古会柳心会2024年12月21日稽古録
居合:基礎刀法から。下肢の旋回運動を使って各関節部を緩めてその流れで刀を抜いていく。師匠の元に居た頃(入門時)に良くやっていた動きで、身体の気流を良くする。
腹抜:先の流れを受けて、緩みと軸を立て柔らかく抜いていく。下肢の緩みで身体が傾斜になる動きを軸によって消していく。ここ最近は鞘の引落に力をいれているのでその動きも。
腹抜突:切先・柄頭・両腕の幅を繋げて三角を創る様に。特に足捌きとの一致を意識し稽古を進める。流れで坐居合での切先の付けに関して解説。沈みの際に切先が付け続け、柄頭が沈まないことが大切。初心者と稽古を続ける人とではやり方が変わることも。
縦抜:刀の寄せ・左足の退き・橦木の作り・抜刀からの縦斬り(片手)の動きを一連の流れとして先ずは稽古。ここから寄せを小さくし一呼吸で抜いていく。この日は全員柔らかく力まず抜いていたので良い稽古になった。
納刀:切先を修める際の鞘引きをしっかりとすることを伝える。これは右手の働きを小さくしていくことに繋がるので,
居合稽古の中で各位の段階で意図して貰いたい。縦納刀・逆手納刀時の落としは自然に任せる。作為的な動きは収まりがブレる原因になるので注意が必要。
型稽古:基本型・坐居合
正面切:付と斬りの身体の一致と右足の立てについて。十字のラインを意識して貰えると初めは形が整うかと思う。
月影:切付は各位工夫して貰いたいポイント。左での斬りはなかなか慣れないもの。自分も稽古不足、先は長く面白い。
中腰:上段の付け入り・反り過ぎに注意して、三角の意識を大切に。
本腰:先ずは基礎の形から。膝腰の疲労と歳には勝てないことを実感する型。各位無理なく抜いて貰いたい。
鍔返:斬りか払いからの左袈裟落は腕を遣わずに体の落としを使って。
坐居合:立ちで抜くとどの様な働きになるか少し稽古してみる。身体の濃度差が良く見えて、気づく良いきっかけになったかと思う。六本目を抜いていると各位の上達が良くわかり、しっかりと稽古を継続して臨んでくれたことに頭が下がる。
剣術:切返から。来年は自分も時々木刀に戻って稽古をしようかと思うほどに各位打ち込みが重くなってきた。それぞれの段階をみながら受けもそろそろ深めていければと思うが。
中心立:正眼の寄りから。打太刀は縦に真直ぐに体を入れて、強弱はそれぞれで。速さは一調子であれば特に問題はない。仕太刀は押さえ受ける形をつくる。立ててからの詰めは曖昧にせずにしっかりと行なう。
受け流し(右):打太刀はしっかりと体をいれる。仕太刀を無視した動き・刀を留める動きは厳禁。留めた相手への対応方法も紹介。
型稽古:基本組太刀・華車刀・三角切留
基本組太刀:六本目の抜き返しが主題に。稽古を続けていると動きが出来ないポイントにそれぞれの心理的な要因が関係していることが見て取れる。勝ちに拘らない人は結果的に型として成り立たせている。こだわる側は合気の状態になり型が壊れてしまう。
三角切留:初伝遣いも大分浸透したので、型らしくなってきた。段階をみて傾斜もいれて型を深めていく。