古武術稽古会柳心会2025年05月24日稽古録
杖:一人杖・縦回転・巻落(相対)・型:巻落・三本目 剣杖:一本目・水玉・黒龍
柔:身体伸ばし・膝の緩み(順・逆)・足入替・霞当・逆手抜
型:両手取・小手詰・小手裏取・逆手小手取
剣術:素振り(基礎素振り・廻剣)・受流・
型:引疲
稽古前に居合を少し抜てみる。壁抜から、左半身・鞘引・目線・一致等を内観しながら動きを精査していく。坐居合(表)を一本目から順次抜いていく。七本目、二尺四寸五分であれば、悪くない抜き。右手の雰囲気を他の刀でも表現できれば、少し進む感じ。六本目はラインにズレを感じる。二本目、稽古不足。心身のブレと体捌きを省略しすぎてしまい少し反省。

杖:一人杖(表・裏)で稽古モードへ入っていく。縦回転は体捌きの稽古から、小さくその場でおこなう形へ。縦回転は目線が動きやすいので、進む方向へしっかりと定めて行うのが目線のブレを小さくするコツの一つ。
巻落:打方の動きを受け入れながら、螺旋の動きで巻落を掛けていく。横に弾くような形にならない様に気を付ける。型稽古では、前半分のみにして付(極め)で終わりにする。付ける動きは残心と同等の意味と働きがあるので、意図と丁寧さを忘れずに。
三本目:打方の呼吸と杖の動きを合わせていく。単純な動きで構成されているからこそ、丁寧に杖をコントロールする癖をつける様にする。切先返しで付けてから、体が進む人が多いがそれでは意味がないので、動きに気を付ける。
剣杖:水玉の懸念が想定通りおきる。流して動きをみるが違和感しかない。やはり構え・初動を修正する必要がありそうだ。左足の引きも活きていないので、動きを見せながら全体像を掴んでもらう。
一本目:刀との関係性が曖昧な感じ。打太刀は道具の違いによる間合いの関係性を形の中で感じて貰いたい。打ち払う為には、打太刀に切らせる意識(待ち)が必要になる。打太刀が正しく動けば、布一枚の間となる。
黒龍:水玉よりは良い流れ。慣れない動きで違和感が拭い切れないが、付けて詰める動きは良い学びとなる。型をとおして身に着けて貰いたい。

柔:抜き崩した段階から、外へ廻すことはないので真下へ崩し落すことを先ずは徹底する。体捌きは全て縦の体捌きが基本となる。この日の稽古で、極めによる痛みも受け手への捉えを掴む方便としては有効(初歩として)だと少し考えを改める。問題も多大にあるが、コントロールできれば上達の一助になる可能性はある。
逆手抜:綾手取の良い稽古になるので、今後もやり続ける予定。取り口に対しての対応法の基礎でもあるので、会員は押さえと肘抜きを鍛えて貰いたい。
両手取:少しずつ崩しも上達してきている。押さずに崩しを掛け続けることが大切になる。
小手裏取:体捌きは縦回転になります。結果的に受け手の肩は、真下になります。相手を回すのではなく、自分が動くことが大切になる。
逆手小手取:逆手(綾手)を知らない会員が多いので、反応が面白い。この型は、最後の崩し方が幾つかあるが今日は自由に掛けて貰う。個性が出てそれぞれの形にして極めていた。腕返し・鎌手締めへ繋げる方向性もある。

剣術:受け流しの形に付いて解説していく。基礎の段階では向(正面)の形で正しく受け流が出来ているかをみていく。特に刀(道具)を横方向へ押しづらしているかなど、道具・腕・緩みなどの身体操作も観ていくことになる。同時に打太刀も適切な打ち(切り)を身に着けていく。初心の段階では打ち留まる打ち込みの改善が最優先となる。稽古を通じて良く学ぶことが必要になる。切と打ちの違いを知ることからが始まりになります。特に道具に当てに行く癖は個々が向き合う課題にもなります。
引疲:待太刀の打ち込みにフォーカスして稽古を進めていく。間の打ち込みは、速く打ち込むことではない。向き合う相手の動きに適した速度が第一になり、淀みなくコントロールされた打ち込みです。寄太刀のウケナガシに対して段階的に指示を出して、基本・上の稽古と行い稽古の工夫などを感じて貰う。特にウケナガシにおいて受ける動きは結果的に消していかなければならないことも明示する。