古武術稽古会柳心会2025年02月01日稽古録
明日の雪が心配だなぁ〜、一日の仕事を終わらせて稽古場へ。なぜか稽古場の空調が利きすぎて冷房を入れて稽古開始。二月の稽古も変わらず楽しく。
杖:杖を使って体側面を伸ばして、稽古が出来る状態へ。一人杖の手順から、緩みを適切に使う各ポイントを解説。道具の重さを丁寧に適切に扱えれば、楽に動ける様に身体ができてくる。
組杖:先週から始めた打方講習から。自分で伝えながら、遣るべきこと、掴むことが多いなと感じる。動くときはいちいちそれらを意識はしないが、仕方を俯瞰して捉えて動いてくことが大切なので修練が必要だと改めて。打方(打太刀)は結果として適切に負けるが、やられ役を演じてはいけない。仕方(仕太刀)を嵌め込んだ上で負け、相手の段階に合わせて強度を上げていく。打方(打太刀)は楽をしてはいけないと師匠から云われていたが、ここ最近体感としてしっかり入って来たかなと思う。
一本目:仕方は、手順・動きに慣れてきたらどうすれば打方の肩が適切に抜ける様にうごけるか研鑽が必要な段階へ。
二本目:打ち込みに対して押さえる姿勢と間を掴めるように。打方のどこをどの様に捉えるかより細かく、杖の先を適切に使っていく。打ち込む際に身体が先へ動かない様にしっかりと軸を立てる。

体術:受けの腕を遣って体で崩す練習を久しぶりに行う。受けは、推し・引きなどの受けを適切に感じ対応することが大切。棒立ちになり無視しないこと。動きとしては剣術・居合で刀を納める動きの一部が使われる。受けを崩すことにフォーカスせずに、動きを丁寧にすることが成功の秘訣。
胸取り崩し:後受身の練習として、胸取りからの崩しを遣う。受けの肘から抜きを掛けて、肘先と股関節の位置・ラインを揃えて下肢へ崩しを掛けていく。技術としては鶚落の応用になるかと思うがどうだろう?
小手斬り:斬る動作と転換を合わせて崩す練習。動きはイメージが大切になるので、観た動きを自分に合わせてイメージして動いていく。
居合:腹抜・縦抜・向と基本の抜刀を練習してから型稽古へ。新しい基本型の動きに慣れる段階なので細かく確認せずに大まかに俯瞰した動きで、抜きなれて貰いたい。通常の型より手数が増えているので焦らずに。
坐居合:四本目にフォーカスして練習。右膝の立て方と軸の立ち位置を両立させて、右側に抜きつける。坐居合の表は軸の位置が大切になるので、軸と向きを意識して縦の体捌きで稽古を重ねて貰えればと思う。
稽古のコメント:・坐居合六本目は顎の向きが実は重要になる。後ろへの斬りが始まったら前方に意識を残さないこと。・刀の中取する時は、坐居合八本目と同じ手となるので抜き出しの際に右手を使わぬこと。・浮身を難しく考えずに軸から浮く雰囲気をイメージして動きだす。

剣術:廻剣で胸・背中・肘・手首を動かしていく。刃を立てる意識が身体に浸透してきたからまだまだ上達はできそうな感じ。切返をみながらそれぞれの工夫のポイントを伝えていく。覚える動き・イメージと実際の動きの乖離・軸・捉え・道具の扱い・身体の使い方とそれぞれポイントが違うが観ることで稽古になっていく。
中心立・下段小手:車の構えからの打ち込み・正眼構えからの受けと動きの中で基礎を固めていく。動き中で打ち込むことで自然に重さを掛けられるように膝・股関節が使えてくると良いなと思うが。立てる技術は稽古あるのみ、打ち込み次第で難度はは上がるので打ち込む際は相手をよく見て対応するようにする。
三角切留:先の稽古の流れで稽古を重ねていく。先ずは初伝遣いをしっかりと身に着けることが大切。廻刀からの上段打は切先に重さを掛けていく。柄頭の位置・腕の伸ばし・撞木遣い。待太刀は打ち込むに対して焦らずに中心をしっかり捉えて動いていく。