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Blog 稽古録

省略ではなく滑らかに

 前夜の雰囲気と変わり、落ち着いた雨天で風もほどほどで蒸し暑く無ければまあまあな天気かなと思いながら稽古場へ。

 杖:ここ最近の稽古感覚をもとに、袈裟打・巴の動作を分解しながら動作の一つ一つの所作を確認しながら稽古。多動作を繋げて動作を減らし動きを滑らかに減らしていきます。あくまで省略ではなく、動作を滑らかにすることが大切。

 型:組杖六本。
一人動作でまず各型の動きを確認。
各型のポイント
愛宕・打方の突きをしっかり打ち落とすこと。
浅間・袈裟受・袈裟打ができて型になります。 
赤城・まずは切先返しが出来ることが前提
富岳・抑えからの巻き崩しと極めを丁寧に。
大山・留まらずに上段からの打ち落としと捌き
飯縄・巻落としと弾き(体捌)

 居合:坐居合一本目・五本目・各自課題・居合の精度を高めるポイントの確認
稽古は、自主稽古です。個々人が自分の課題と向き合いながら対人を意識して型を通して精度を高めていきます。指導はその補助と課題の提示・次の段階への助言となります。
腹抜突:切先・中心の位置。軸線上に置くこと
坐居合一本目:太刀捌き・体捌は、鞘引きと一致させて。斬りは縦抜の要領と同じ様に。切先が落ちることはありません。
質問:坐居合三本目、右足の位置は軸線上です。体を横に逃がさないこと。ただ段階があるのでどの程度自分が通常できているのか確認が必要。

 柔術:ここ最近は、金剛指と軸作りで緩みの確認。昔兄弟子が、入と抜きは同じことなので両方ができなければいけないと云う趣旨の話をしてくれた。当時はそんな感じかと思っていたが振りければ至言だなと思う。脱力は、意識すれば誰でも其れなりになる。逆にしっかりと入れられるかと観るとなかなか難しい。柔術はその中庸を得た上で、柔らを目指すものかと思う。撞入で向身・半身の入身の確認。ポイントは腕ではなく、下半身から入る様に、7:3の感じが良いかと思う。

型:坐技呼吸法・柏手返・引起・蝎尾崩
引起:受けの腕抜きは柔らかく、左半身・右半身の体の入れ替えは丁寧に、肱掛けは怪我なく副える様に。
蝎尾崩:受けは、居合で稽古する「浮き」の用で右半身→左半身→向身と動いていく様に。取は受けの掌を自身の右胸に柔らかく当てる感じが大切。引かないこと。

 剣術(小太刀):半身構えの確認から、受け・左右袈裟打・切落を稽古。相小太刀で稽古をしていますが、太刀で打ち・斬られる意識を忘れない様に。切落は、受けの小太刀に当てることを怖がらない様にただ軸上で打ち・斬ること。
波立:順の受けから半身をしっかり取って、打ちの軸線・中心に立てる。流しは受けが前提の動きなので基本的に斜めに受けない様に注意が必要です。
正眼剣:難しい型ですが、上段から立ち止まらずに拳を見せて斬らせることがポイントです。守りの意識が表に出過ぎると型にならないので。見せることが切落の動きに直結するので勇気が大切。