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稽古始

 古武術稽古会 柳心会 2023年1月07日 稽古録

 今日は稽古始め。会を開いてから毎年無事に開催できることはありがたい。今年も変わらず無理なく楽しく稽古を重ねながら上達ができる様に。会を開いて、三年目になるので少しずつでも先に繋がる展開ができればと思うが、どうなるだろう……

 杖:ゆっくり膝の緩みから。身体をほぐす様に動きながら、縦回転・三方突きなどを練習。一人動作でも対人を意識した動きになる様に。組杖は、打方が意識すべき事柄など伝えながら型稽古。打方を意識して稽古をすると仕方の受けが気になり修正と練習。打方の動き次第で意識していない部分が浮き上がるのを体感すると型稽古は、打方・打太刀が先導し有形無形に教導してゆくのが正しい形なのだなと。また打方の遣るべきことを学ぶと仕方の理解も深まるのが見て取れる。

一本目:この型で求められる動きは、中心を意識して相手の間でまっすぐつく。ただそれだけの動き。拍子・調子・一致など含めた適切な「間」で打てるように潜心工夫が必要です。

二本目:一本目の動きを踏まえての袈裟打ちと受け・間合いの調整。仕方は前に進みすぎずに打方との適切な間合いを掴む。

 居合:腹抜・壁抜きから丁寧に稽古。腹抜突きにおける切先の位置について意識して稽古してみる。その流れで「減速した抜き」と「静かな(ゆっくり)抜き」の違いについて少し解説。この辺は体感的に納得ができないと本質が掴めないから、頭の片隅に置いてもらえれば。当会における斬り(切り)をする際の手首について。これはぜひ修正してもらいたい。

型:正面切・坐居合1~6本目
最後に全員で表六本を抜きだしの間を合わせて抜き、居合稽古は終了

 柔術:構えの確認から袖巻へ。袖巻は順次流れを切らさずに働きを伝えることが目的なので極めにこだわらない様に。肩返しを肱から繋げて掛ける練習をしてみる。柔術における「詰め・抜き」について座技呼吸法で解説・稽古。中心を意識することで受け手の反応がどう変化するかも確認。

詰め・抜き:柔術における土台となる概念と技術。実際に動く際は複合的に働き、間が重なることで立体的な形となる。手首を持たれての簡単な崩しで複合的な動きを確認。稽古の流れで「脱力」・「緩み」・「繋げる」などの関連性・相違点なども。今年は少しずつ「間」を観ることを重ねながら型稽古を進めてみても良いかもしれない。

 剣術:切返・基本組太刀三本目を主題に、剣における速重と声の高低の関係性、受ける際の刀の位置、抑えと迎え打ちの違いと間の見方、体を入れる・体を引くことの違い等を稽古。特別稽古の様な流れになってしまった。会員諸氏それぞれの課題も少し明示できたのは何より。