古武術稽古会 柳心会 2023年1月21日 稽古録
杖:半身の入替と杖先を意識して一人杖(表・裏)を練習してから、払打を確認。払打をする際は、腕の放しかたが大切になります。コントロールを意識すると放すことができないので、杖先、打つ場所を把握して大雑把な感じで扱うように。柳心会の杖で大切にしたいことは、適切な握りをもって柔らかく扱う。鋭敏さや力強さより大切だと考えています。
型:組杖1-5本目
4本目:打方は先で仕方に対して撞き込み、仕方の動きを誘い空いた隙に打ち込みます。仕方は、そこを抑えて縦に杖を扱い打方の中心の捉え、詰め抜きで打方を崩し極めます。仕方は崩す前に体を入れて詰めないことが大切です。
打方:仕方の全体像を捉えたうえで、適切な間合いで打ち込めるように。
柔術:金剛指から龍形基本功(※昔教わったある中国武術の基礎運動)を十数年ぶりに指導してみる。日本武術なので龍腰は使わず下半身の緩みでおこなう。この動きは体幹部前後を動かし伸ばし緩ませるのに良いので上半身のコリを取るにも良い。
一致突きから、対人での間合入門的な稽古をおこなう。自分の拳面を相手に対して適切な距離から当てられるようになることは非常に重要。この際に体を入れ込まないことが大切になります。この把握から対人では、相手の打つ間合いから、その場・詰める・下がるなどへ動きが変化します。
間合の感覚が良くなったので、間取り初歩として小手崩しを練習。取りの正面打ちから受けずに柔らかく捉えて小手に螺旋をかけて崩す。この間がしっかり掴めると技に広がりができるので少し理解して貰えると良いかな。
型:蠍尾崩・(仮称)声撞
(仮称)声撞:動きを解説して型稽古。取りとしては、まず声の間で縦に振り返り捌き崩す。受けは、声と突きの一致が最初の課題となる。観ると動きにズレが生じているので丁寧にゆっくりと動くところから稽古かと。あえて音を外に出しているので大切な部分となります。縦の振り返りは、坐居合の五本目とほぼ同じなので、居合の動きが良く活きるかと思う。
居合:腹抜は鞘をしっかりと腹つけて練習。型稽古は、月影・本腰・坐居合3-5本目
坐居合:足は立てる様に扱い、切先は軸線上に置き、中心を捉える。この動きが基礎であり基本となります。まずは速からず遅からず静かに動くところから。Tさんの抜きの雰囲気が良く、好い見本になっていたかと。
3本目:足の位置で錬度が測れるので、それぞれ自分の段階を掴みやすいかと思う。そこがある程度できてきたら次は切先の高さなどが一つの目安になるかと思う。
5本目:あえてしっかり後ろに振り返って、軸線と場の真後ろを合わせ抜くように練習。
剣術:素振りから、切返・切落の稽古へ。切返はそれぞれ自分の課題で動いてくれて良い流れだったかと思う。自分で稽古の中身を調整して課題と取り組むことが上達への道の一つ。切落をする際は、あれこれ考えず相手の軸線上へまっすぐに打ち込むこと。受け手の構え・反応次第で結果は変わるので自分が遣るべき基礎を忘れずに。
型:基本組太刀1-2本目・工夫型二本
基本組太刀1本目:最後の袈裟切落は打太刀の動きを待ち、抑える様に。打太刀の動きに反応して早急に動くと逆に取られてしまうので「待ち」が大切。
基本組太刀2本目:初伝遣いなので、首を守りながら体捌きをすることがまずは第一。この動きが馴染んできたら、捌きながらの撃ち落としになります。この体捌きは縦の車之打に対するためのものなのでしっかりと身に着けて貰いたい。
※縦に動いて来る打ちを落とすためには、待つ・捌く等の動きと心理的な部分が大切になります。まずは動きから身に着けその次に心理面を少しずつ自分のものにできればと思います。