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徒然稽古録~8~

古武術稽古会 柳心会 2023年2月11日 稽古録

 杖:袈裟打を前後で行ってから、打ち・受けへ。受ける際の基本は剣術と同様の受け方になるが、その際に上手の位置について少し解説。杖の握りが強すぎたり固定したりするとに受けの動きに変化する際に、拳が動かないことがある。その場合、受ける際に事故に繋がる可能性があるので、よくよく注意して貰いたい。巻落の練習でYさんが、最小の動きで表現していたので動きの段階的な変化を見せて練習。巻落は最小の表現でおこなうと突いている様な形になる。

型稽古:組杖6本(打方・仕方)
 打方の理解が少しずつ進んでい感じを各自から受ける。それに伴って仕方の動きも良くなってきている。二本目の突き込みの受け方が逃げるような形になりがちなので、よく捉えて見て抑える様にと。
 七本目の試案型を少しやってみる。この型も巻落の形・表現の別形態となるので慣れれば良い練習になるかと。

 柔術:金剛指・骨盤廻し・呼吸法と少し養生的な感じで導入。場の感じが落ち着いた雰囲気になったので肩落を久しぶりにおこなって、抜きと落としの確認を。基礎的な動きとして、上げて抜き・横にスライドし・真下に落とす。これらをまずは分解して丁寧に確認することは非常に大切。

型稽古:坐技呼吸法・柏手返・引起
 坐技呼吸法:Tさんには初心的な動きから通常の形へ。力まず肱の緩みで上げられているのであとは受け手を良く捉えて観える様に。
 柏手返:両手返と手解きの部分を少し解説。この部分は柔術の基本技術としてポピュラーな動きなので理解を深めて貰えればと思う。
 引起:受けの腕抜きは、どの段階でも研鑽が必要になる部分。受けに因って技量が試されるので経験値が大切になります。肱当の体捌きは、一動作で一致して動けるように。

 剣術:袈裟打を段階に分けて稽古。静かにゆっくりと打つ稽古も少し。この稽古は互いに中心への捉えと隙のない打ちを磨くのに良いもの。意識次第で程よい緊張感も生まれるので。打ち・受け・中心立と基本の確認をしてから、基本組太刀へ。

 型稽古:基本組太刀六本
 四本目:折敷いてから打ちを誘うが、まずは軸を立て打たせて小手を取り腰切を明確にできる様に。腰切がしっかりできないと打太刀が育たないのでかなり重要な部分です。
 六本目:最後の抜き打ちは、打太刀・仕太刀ともに雑な動きにならないように気を付ける部分。速さで誤魔化さずに意識して分けて動けるように。
 基本組太刀がもう少しできる様になれば、連刀へ繋げても良い段階かと思う。

 居合:腹抜から各自坐居合の課題へ。
 六本目:想定としては前後に相手をおいているが、いつまでも前に意識を残さない様に。意識も捉えは動きに現れるのでそこが遅く、一致を阻害する部分にもなるので。
 七本目:右手の抜き出しの難しさを実感できてくれば、上達の兆し。相手を置くということは腕の動きを丁寧に扱い消していく作業ともいえるので。
 十本目:この型は、片手斬りの動きを明確におこなうので難しく要求度も高い。十二本目の様に引き寄せない様に。初段階としては、上段斬りもぎりぎり許せる感じ。
 Yさん、この日はかなり斬りの表現がしっかりしていて良い感じ。浮きの大切さを拝見しながら改めて実感。