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Blog 稽古録

徒然稽古録~18~ 

古武術稽古会柳心会 2023年04月22日

 杖:新しい足袋を履いてゆっくりと足首・膝・股関節の力を抜いてゆらゆらと動いてから、廻杖へ。派手な動かし方より、基礎となる左右の廻しは大切だと思っている。その際に自身の軸を境に半身を入替ながら、協調一致してできる様に。

 左右巴・松風と基本の打ちを練習してから、袈裟打ちへ。その場での袈裟打ちから左右へ捌いての打ちへ。その際に適切な袈裟打ができる様に稽古をしてみる。各自気づきが合った様子。

 的確な捌きからの打ちは、単独・相対でも相手の中心を捉えながら最短の動きを意識すると良いかと思う。

型稽古:組杖1-6・7本目解説
 打方の動きが全体的に遅いように見える。焦る必要はなく相対の間合いの流れを感じて動く。位置を決めていると動きが遅くなる。固定したものとして決めつけない。
 それぞれ仕方の動きとしては、良い動きをみせてくれていたのでまずます。打方の動きとしては経験不足は否めないが頑張ってもらいたい。
 7本目:杖での上段打ちは剣術と変わらないが、仕方は道具のちがいを感じ工夫する。螺旋を掛けて結果切り分ける動きになるように。そのためには自身の軸線上で杖を操り、打方の杖を払わないことが大切。

 柔術:肩抜落から袈裟掛けの変化へ。縦と横の変化として袈裟のラインを意識して各種練習。袈裟のラインを取る際に道具の意識とイメージがあると取るべき身体の位置が、掴みやすくなる。剣術・居合で培った動きを柔術に還元して表現できるように。
 各種の動きから受けの身体感は大切だなと改めて。格別な柔らかさや繊細さが必要な稽古はおこなっていないが、組んだ相手によっては必要になってくる。相手にとって的確な反応を表現することも大切なこと。掛かるのでも掛からないでもなく適切であるかどうかが大切。そのための柔らかさや繊細さ。

技:袈裟斬崩
 半身構えで受けの腕を脇に挟み、袈裟斬で崩す。ポイントは①正面の捉え②袈裟斬りの方向③下半身の緩み。特に下半身の緩みが最初の関門。ほとんどの方が下に沈み込んでしまう。前に入る様に、後ろ足の膝の開きが大切。

 剣術:構え・各種素振り。車之打で身体を開かずに、肱の緩みを適当にすること。自分に甘えないことが大切。剣術の基礎を腕に限って書けば、①両肘を伸ばす②手首は使わない③肱を緩ませる、これらを丁寧に守り稽古する方は上達が早い。

型:基本組太刀4-6本目
 4本目:打太刀は太刀の捌きをしっかり確認し、体捌きと一致させる。これを雑に稽古して癖になると修正に時間がかかるので稽古のたびに確認すべきことがら。仕太刀は誘いより、切落から腰切の動きをしっかりとおこなう。
 5本目:打太刀は各自の段階で、出来る限り正確に打てるように心掛ける。仕太刀はまずは、太刀を立て守り、体捌きと斬り落しの一致。斬りに掛かる太刀を落とすことの難しさを知れるかどうか。
 6本目:3本目の延長にあり、抜き太刀に対してどう対処するか。各自の理解と段階的な稽古が大切。
技:切落
 基本組太刀6本目の延長で上級者向けの内容を稽古。内容に若干引き気味な気配。概念が難しすぎたかな、このネタは封印。そもそも自得する内容を解説しすぎた。自分の悪い癖が出た。(自戒を込めて記す)

 居合:基礎の腹抜を解説。一文字腰の作りが大切。各自の課題を稽古。
 Yさん、坐居合十二本目の前半かなり上達した、良い形が取れる様になった。居合は毎回課題を意識して稽古できるかが大切。抜くことが自動化しないこと。