古武術稽古会柳心会2024年07月27日稽古録
7月最後の稽古日。朝から真夏日、午後から神鳴りの可能性が有とのこと。昼頃に降らなければいかなとのんきに思いながら稽古場へ。稽古場に着くとうっすらと畳の香り、エアコンもいれて窓を開け掃除の下準備。稽古に向けて場を整えることは自分を整えることにも通じ、安全確認もかねて。今日も楽しく稽古。
二刀:来月から始める今期の二刀剣術導入として。始めに二刀での受け方から、道具は二つでも基礎は一つで受けることを解説。利き手のように使えなくても二刀は楽しめるので少しずつ慣れてくれればと思う。
満字・横満字:正面・横からの打ち込みに対しての基礎となる受け・立てる・抜く・切り付ける動きから。一拍子で動くのではなく、先ずは多拍子で動きを分解して一つ一つの動きを確認しならがら。初心の頃は腕力で切りをおさえがちになる。その動きは打太刀に余計な動きを誘発するのでそれを消していくことが一つの関門となる。
双捲:最後に二刀の中で華がある型を練習。車之構から小太刀を立てて守り・拂い捌き転身して打太刀を抑える。難しく考えずに転身・転換で舞うようにして貰えればと思う。その先に難しい技術があるので。
体術:先週に引き続き、半身・向身・半身の入替をテーマに稽古の流れを作っていく。相対での体入れ替えから側面入身崩へ。受け手には後受身の練習を兼ねて。縦にしっかりと腰を廻さずに真直ぐに入っていき縦に崩す取・受とともにやわらかさを優先して。
転身裏取:互いに半身構えから、取は転身転換して側面に寄り立ち受けの肩を柔らかく崩し掛ける。中心の捉えから縦に転身する際に横に逃げないことがポイント。
四方崩:片手取から動きを分解しながら手順化して、柔らかく縦に動くこと半身の入替から動きが成り立つように。取の受けへの崩し方によって手首への取り口が変化するのは、大きな学びになった。(教導する側としては、気を付けるべきポイントになるので今後の稽古でいかしていければと思う)
剣術:構えから車之打の稽古へ。体の入れ替から。足を前後に入れ替えることから。刀が前へ出るのは、肘が緩みながら前へ出ていき体が入れ替わる瞬間に切先から打つ・切るべきところへ出ていく。肘の緩み方も少しみてとれる様になったのか、その後の課題も上位者はこなしてくれた。
切返:稽古場が狭いこともあり受けはその場から動かずに受ける形で、間合い・拍子などを修正する稽古へ。上半身が前のめり気味になっている人は、足を遣い間合いを調整できるように。
切落:先後の打ち込みで。先の人は先を取りしっかり打ち込む(ここで相手に譲らない)後の人は先の打ち込みを見取り中心をとり切込んでいく。協調せずに自己をしっかりと保つこと。
小太刀:波立・受流・巻落・切落・詰入・入身
波立:半身構え前に進み当たる拍子で守り、斬りに対してラインを外し切り付ける。当てられても守れていない動きが見受けられたが、先ず守ること、その場ではなく先方に出していく(これが基本の動きで次に間を外す・間を取るなどの段階がある)
受流:受けて流す。一拍子で行なわず動きは分けてやる。
詰入:今回初めての型。受けた拍子で打太刀の柄頭を抑え詰めて突き入る。古典的な型なので入り身の一つとして学んで貰えればと思う。
居合:各自の課題をそれぞれで稽古。立ちで坐六本目のポイントを解説。足の出しと寄せと刃の方向を一致させる。抜き放ちの際に右肘は伸ばしきらずに緩んでいることが大切(結果的に片手斬りとなります)縦抜は左肩の①開き②落し③左胸の緩み(溶かし)など稽古しながら段階的なやり方があるかと思案