稽古前に刀(模造刀)に油を引いてみる。基本的に引いてあろうがなかろうが気にしないのだか、自分が扱うモノが真剣と同様と思うならこの辺の感覚も大切にしなければ行けないかなと思ったので。引けば刀は抜き易くなるので、それだけいつも以上の感覚が必要になる。その繊細さを大切にする事も自分の段階として必要かと思ったり。抜き易さの甘えに浸らない事も大切なので、適度なバランスを取れるように。
稽古は、膝、股関節の柔軟性と動きの一致も踏まえて腰構の入換から。その後は二刀の動きを素手で表現する二刀体術と剣術型から抜き付けのある動きを体術表現として練習。会員に改めて正面打をする際の注意点を確認して貰いながら。この辺の動きは、居合術の斬りが体感できて来ると変化してくるかな。柳心会の稽古は体術・剣術・居合術の原理原則が共通しているので、個々の稽古で活きる部分を観てみるのも学びになります。
体術稽古で身体がほぐれて来たので、居合術へ。基礎の腹抜から納刀各種の練習。納刀は稽古量がはっきりと良し悪しに出て来るので、各自しっかりと稽古を重ねて貰えれば。縦納刀で刀を横に逃がしがちになりますが、身体を窮屈にせず各関節部を柔らく使って貰えれば出来るのであきらめずに。壁抜をする際は、鞘引・足引・撞木の作り・鞘落をする際に濃淡が無いのが良いかと思う。
基本刀法は、多拍子の抜きを大切に。その上での斬りと体の一致がポイント。切先返を解説。右手の上げ過ぎに注意。今日は立居合術の一~四を重点的に練習。柄頭の使い方を意識するのが最初の一歩。歩みが一歩一歩にならない事が大切。一本目・二本目は手順やポイントを覚える段階の動きと実際の抜き、付け、斬るを踏まえた稽古では雰囲気が変わりますがポイントは一緒です。大切なのは、自分がどの段階の稽古を遣るべきなのかの感覚。
坐居合は表の一・三・四・五本目と裏の七本目を稽古。初めての人は左小肘刀・右小肘刀の難しさを感じて貰えればまずまず。特に左小肘刀の抜き方はダメ出しを得ながら、各自で工夫を。ポイントは見せて伝えたので、後は研鑽あるのみ。前肩井刀は半身と撞木立が大切。Kさんの抜きと斬りがかなり良くびっくりした。立ち上がり・抜き出し・撞木の作り・斬りがバランス良く一致して雰囲気もあり上手い。動画撮れば良かったな。