2021年6月19日 稽古録
梅雨に入りその日の天気に一喜一憂する日々が始まり、残念な日々。雨に濡れるのが苦手な自分にとってはこの時期は非常に残念な時期、稽古で気分転換して明るくしたい感じだ。
自主稽古(杖術):杖を使って体の入れ換えをシビアに検証。出来る事、出来ない事に気を配らずに今自分の身体がどの様な感じか感じて貰えれば。巴では体捌と道具の一致と握らない事の大切さを練習。師匠から教わった大切な事は、「握って握らず」いつでも道具を手放す柔らかさ。組杖は旧一本目を中心に。仕方は相手の中心を捉えて、体捌で杖を落とし突きを捌く。打方は、寄る仕方の間に対して、躊躇わずに突く事。間は対する人に寄って変わるが、動くべき拍子(間)は変わらない。
体術:軸作りの時に、立禅のやり方を伝える。この言葉も大分一般化した言葉だなぁ~と一瞬感慨にふける。この言葉を知ったのは十代だから数十年経つのか…。
この日は身体の部分脱力と腰を残す事の良し悪しを解説。身体を緩めるのではなく、脱力化すると自分を放棄した形になり易く、腰が残りがちになります。良くも悪くもここが一つの稽古におけるポイントになります。これに体感として気づければ初級は卒業かと。
柳心会の動きで学んで貰いたい事の一つに身体の繋がりが有ります。この繋がりを自分で育てる事で、柔術の受け、返し技へと進んで行きます。
剣術:斬り返しを行う上で、速さに囚われない様に。やるべき動きを磨く中で自ずと速さは備わって行きます。速さに拘る時期はそれぞれの段階で有るので、今やるべき事かどうか考えて貰えると良いかと。格子稽古では、刀を立てる事、相手の強弱呼吸を感じ間と拍子の稽古へ。
型稽古:基本組太刀二本目・三本目。二本目は、体捌で受け止める事。三本目は、打太刀を待ち、中心を抑える事。その際に八相からの袈裟打ちを明確に出来る様に。
右旋左転:打ちの斬りを受け留めて、請流。待ちは、刀を腕で扱わず体で扱う様に。
居合:前肩井刀・右逆車刀を稽古。前肩井刀は足を固定して斬らない様に。体と刀の一致と軸をしっかり立てる。右逆車刀は斬り付けからの片手斬りの流れを切らさない様に。抜き出しは鞘引と切先の位置に注意。