2021年7月10日 稽古録
7月に入り梅雨空が続いたここ最近の天気も今日は一転して快晴。最高気温も30°を超えるとの事。来週には梅雨明けが出ると良いな。
自主稽古と云いながら、しっかり参加してくれる会員に感謝しながら杖の稽古開始。軽く廻杖を行ってから、復元もとい思い出した旧一人杖を練習。杖を軽やかに扱いながら縦の動きを根底に、突き・払い・打ち・半身の入換・縦回転とバランス良く構成されている動き。難点は、ある程度動けるようになると工夫の余地も多大にある構成なので、独自の構成を研鑽しだすと元の構成が忘れてしまう事……改めてやるとやっぱり良い動きだな。
組杖は四本目の「富岳」を練習。これは柔術的な働きが大切に成るのでなかなか難しい。打方の働きに合わせて崩すやり方が何通りかある。基本的には、打方の中心を捉えながら、肩を抜き崩すラインを捉える。まずは自分がやり易いやり方を探し研鑽する事。
体術は、足捌き(歩法)で相手との拍子・間を掴む動きから、誘いと間取の初歩を練習。間取の稽古で、相手と同調し始めると最小の動きを捉え始める。これ自体は悪い事ではないが、嵌ると趣旨が変わってしまうので注意が必要。その時の主題を掴む事は稽古を行う上で大切な事。なので今やるべき事を掴んで稽古に臨んで貰いたい。
剣術は久しぶりに「巴合」を全員で稽古。この動きの基礎は、丁寧な廻剣。これが出来ないと無惨になるので前段階として全員動きの確認。
意識のポイントは、
①相手の中心を捉え続ける事※木刀を観ない事、中級者ほど木刀を視てしまう。
②道具と体・意識を繋げて、切らさない事。※経験上、これが出来ない人は…致命的な欠点になる可能性があるので速さよりも丁寧にやる事が第一。
動きのポイントは、
①構えで出来ない人は平行立で行う事。
②刀に切られる間合から逃げない事※相対者の打ちを流す事が肝要。
③相対者と互い違いになる事
型稽古は、基本組太刀一本目と華車刀。この二つの型は、非常に良く似ているので違いが判らず混同しやすいので確認。稽古者全員がこの違いをしっかりと認識・習得して貰えればと思う。下段斬りからの腰斬りは雑に行わない事。稽古者の一つの目安になる動きなので、慣れている人ほど丁寧さが必要な部分かと思う。
居合稽古は、坐の一本目・四本目・八本目を行う。四本目の「右小肘刀」の動きは、右に廻らない事を学ぶ良い型。想定として正面に坐す者が右にから来る者に対応する動きなので、右手を使わない事を自ずと知る形とも言えます。八本目の「逆肩井刀」はまずは切先返が出来る様に。