2021年9月4日 稽古録
連日の雨模様で気温も下がり、夜には鈴虫が鳴く様になって秋が身近に感じ始めた今日この頃。低気圧の影響で体調が下がり気味ですが気を取り直して稽古へ。
杖術
自主稽古として稽古を始めてから、取り組んで来た組杖もそれぞれの段階で動きが良くなって来た。打方の動きももう少し良くなってくると質も伴ってくるかなと感じた今日の組杖。
杖での袈裟打をやる際に、横振りをよく見かけます。上手に力が入ると横振りになり易いので威力よりも袈裟打ちのライン、体との一致を心掛けて稽古をして貰えればと思います。袈裟打のラインは腕ではなく、下半身で作るように工夫を凝らして下さい。
柔術
軸作りに末端を意識し、呼吸と動作を合わせて簡単な気功法を行ってみる。柳心会では気功等の指導は行っていませんが、ちょっとした意識と動作の組み合わせで簡易的な功法は独自に作れるので工夫をすると面白いかと思います。
肩抜落系の練習をしてから、体捌(相対)で相手の崩しを行ってみる。崩す際に自分の動きと崩しを一致する様にすると崩しの働きが相手に柔らかく伝わります。
縦の動きの延長で一教裏も練習。今回は受けが縦に斬るラインを崩さず入り、肩を柔らく返す形で練習。なれて来た所で、打ちを受けずに柔らかく流し崩す形も。ポイントは相手との接点(交点)を活かす事又は間で入り仮想の接点(交点)を活かす様に。
剣術
巴合をする際の受流す方向を固定して考えない様に注意して下さい。両膝を緩めて、廻剣を活かして相手の呼吸(動き)を読んで。打つ・受ける・流す、動きを細切れにせず一連の動きと捉えて稽古を重ねる事が大切です。
型稽古
基本組太刀六本目から。基本組太刀三本目で待つ動きの意識が染み込んで来た様子が観れて、それぞれ良い感じになってきた。基本組太刀六本目はそこから、刀の抜きと中心を取る動きが大切になります。動きは焦って腕で行うのではなく、下半身を使って刀(木刀)を使う様に。
引疲を久しぶりに行う。この型は、古伝らしい動きがある面白い型の一つ。動きのポイントを解説しながら練習。待ちは、誘いにしっかり打込んで、縦に刀を扱う。寄りが安易に横や後ろに逃げたら追う様に。待ちは、待ちに切先を付けて、柔らく刀(木刀)を使って請流して体を捌いて廻刀を抑える様に。最後に初伝使い以降の動きを見せて、型稽古は終了。
居合
基本抜き各種を行ってから、基本型の「滝上」を稽古。この型のポイントは、刀の寄せと切上のラインが重要。刃のラインが斜めにならない様に気を付けて抜いて下さい。二の太刀は体との一致を心掛けてしっかり斬るように。
坐居合は、各自自由に稽古。六本目(一句貫刀)と九本目(左撞留刀)を少し説明。六本目は前後の斬りと縦の体捌がポイント。刀を腕で返すと廻ってしまうので、縦のラインを意識して体をそこに置く様に。九本目は、腹抜きをした際の左手の処理と突きの切先の位置を確認して下さい。足の入換の速さで突きをごまかさない様に。