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Blog 稽古録

短長の扱い

 この日の稽古場は、天井が比較的高いので薙刀を持って。師匠のところにいた頃は、天井が高いところで当たり前の様に稽古をしていたが有難い事だったなと。基本的に体を大きく縦に扱えばある程度ところまではできるが、横も稽古をする上は大切なので場を整えるのも大切なことだなと改めて思いながら稽古場へ。  

 杖:薙刀の素振りを杖でしっかりと練習。刃がついている部分を意識しながら、縦に体と杖を捌きながら。刃・石突と日頃と違う感覚を持つと良い効果があるようだ。    
 型:組杖1~3本目
組杖二本目の袈裟打ちをする際に自分の軸線(中心線)を空けない様に注意が必要。私が打太刀をしているとそこが空いてしまうと動きが留まります。段階的な稽古を心掛けていますが、雑な動きは厳しいので注意を。同じ様に、三本目も体を捌くよりも中心を捉えて、取ることを優先してください。それが出来ない人が体を捌く動きをしても百害あって一利なしです。

 薙刀:基本の打込み・切先返各種を希望者は練習。刃があるために扱う人の動きの要所が明確になり面白い。
 型:打太刀を切落として、切先を返して詰める基本的な型を練習。日頃扱う道具より間合いが変わるので苦戦していたが、数度繰り返すと良くなってきた。

 柔術:立で突入を練習。突入は側面ではなく、向身で正面に入るので腰の位置が側面とかわります。自分の腰の位置を確認すると良いかと思います。
 型:柏手返・落葉・褐尾崩
・柏手返:撞木小手返の動きを確認。前膝は、受けの中心を穿つ様にし撞木・小手落を一致させる。小手を捩じるのではなく、受けの軸を取りながら腰(下半身)を崩す様に。
・褐尾崩:見本で見せる時にやり過ぎてしまった反省!!。受けは意識の転換が必要。手順を覚えたらそれぞれの段階で何が必要か見ていくことが大切です。縦に体を捌く、道具を扱う様に握りを自得する、相手をどの様な状態でも捉え続ける等。取は、基礎の動きの確認が大切です。

 剣術:小太刀
構え・切落・左右袈裟打・左右受けをワンセットの基礎練習から波立を稽古。
・波立:①受け この受けは太刀での稽古に還元されるので要点の確認を意識しながら稽古すると見返りが大きいかと思う。
    ②請け流し 刀を柔らかく扱う第一歩。
    二刀
構え・満字(受け・向・左右)の練習。受けが的確に出来ないと型にならないので、小太刀の位置、刀の立て方など確認
 型:向満字・横満字・無拍子
・向満字・横満字:どの様に剣の交わりを作り維持すれば良いのかを動きのなかで確認しながら、受ける・立てる・取るを確認。特に横満字で体を捌き過ぎると刀に追われるので、立て守ることを先ずは大切に。
・無拍子:型としてはかなり久しぶりに練習。形・動きともに非常に単純で、経験者より素直に動く初心者の方が上手い型。単純だからこそ動きの理解と体現が問われる型とも言えるかと。型を稽古しながら、ヒリヒリする様な感覚の中で動いてみたいと思うのは……。