杖:廻杖から、袈裟打・巴と基本打ちの稽古。柔らかく打つことは大切ですが、その動きを分解(一連の動きを順番に分解する)し一つ一つ丁寧にできなければ意味がないのでその確認をしてみる。柔らかく速く動けても手順を曖昧にしてしまっていることが判ったので修正。
組杖六本目の巻落を部分稽古から練習。返しからの体を捌いて弾きをおこなう際に後ろに下がると追われるので、前に出ながら弾きをおこなってください。稽古中にはなしましたが、巻落の速さがそのまま返ってくるので調整ができる様に。
柔術:半身構えから撞入の練習。向身で入る様に注意が必要です。無意識に側面に入っていることがあるので腰の位置と方向の確認を忘れずに。受けの前足が何処にあるか確認を忘れずに(事故防止の為)
型:坐技呼吸法・柏手返・落葉・引起
柏手返:撞木小手返をする際は、後ろ膝の開きに上半身が釣られない様に気を付けて下さい。小手は自分の軸上真下に丁寧に置くように。
引起:当会の柔らは、基本的に受けの関節に負荷を掛ける様な技は極力やらない様にしていましたが、基礎的な古伝の技は常識として知っていたほうが良いだろうと導入することに。技としては単純な七里引の様な形なので、手順だけであればすぐできるので半身の入れ替えと掛け方の基本を練習。
※柔らの技は受け次第で幾らでも難度が上るので、技の掛け方よりも受けを修練した方がトータルとしては技術の質的向上には繋がります。また痛みは稽古を続けると慣れるので、頭打ちになり易いのと余計な事柄が起きやすいので注意が必要。
剣術:素振りから、切返・受けの稽古へ。腕を伸ばして打つこと・物打ちで打てるようにコントロールと間合いの把握を意識して。
型:基本組太刀3・4本目
基本組太刀4本目:打太刀側の剣捌きを確認。仕太刀を打つ時に切先が落ちることはないので、切先が落ちてしまう人はしっかりとコントロールできる様に稽古が必要。根本的な原因として相手をみずに自分都合で動いていることが挙げられます。相手がいるから対人稽古ができるのではありません。相手を捉え扱う道具を自分のものとしてコントロールすることができて初めて対人稽古となります。速さでコントロールを失うのなら、相手に合わせて貰いコントロールできる段階でしっかりと稽古を積む様に工夫が必要です。
小太刀:基本的な各種構えの取り方等の確認から。上段からの打ちをする際に軸線上から離れない様に確認を。
構え:当会の小太刀でまず学ぶのは、「半身の構え」です。この形がしっかり取れる様になることが第一段階です。動く前に構えを過不足なく作り、柔らかく歩み寄り受け・捌き・おさえていきます。動きに迷いがある時はまず、自身の構えを見直してください。
さて、話は変わりますが師匠は非常に柔らかく構え、楽に寄り打太刀を捌き相手を制します。その柔らかい構えを真似て動いてもほぼ失敗してしまいます。(稀に運動神経と間と拍子を自然に掴むことができる人は成り立ってしまいますが……)なぜだろうと考えると一つの答えとして、大抵の人は半身の構えができずにその上辺だけを真似てしまうからだと。師の動きを真似る事は大切ですが、その根底に何が有った上でその様に観えるのかを考えることが大切だと思います。時間は有限ですが、上辺に騙されずなるべくその本質を捉えられるように迷って貰えればと思います。
型:波立二種・受け流し(順・逆)
波立:受けと流し(当て)の稽古。基礎・基本は「受け」なのでこの感覚がないうちは流しは慣れる程度で練習する様に。
受け流し:順では、右半身で受け、小太刀の位置を変えずに左半身に体を入れ替えて、鎬で流す様に持っていく。逆では、腕を立て流す。構造的には、逆のほうが安全で簡単課と思う。