2022年11月19日 古武術稽古会 柳心会 稽古録
杖:緩みから廻杖各種・基礎打ち・三方突・一人杖と流してから、組杖の稽古へ。
ここ最近は、動きの質よりも型を構成する動きの手順を正確に覚えてできる様にすることを優先している。先ずは器を作り満たせる様に。参加してくれる会員諸氏が、何をやるべきか判っているからこそできるやり方ではあるが。質を求めてしまいがちな指導の見直しも兼ねて。
組杖二本目:袈裟打ちの返しに関しては、膝の緩みと中心を空けぬ動きが大切。棒立ちで返さない様に。
組杖六本目:後半の動きを先読みして動かないこと。しっかりと巻落から活きる流れなので忘れない様に。
柔術:受身の練習では、柔道の腰投げを参考に前廻り受身で大切な要素を解説。腕の動きは流れを作りだすため、頭部をしっかりと入れ込む為だということを忘れずに。袖巻は、手首・肱・肩・中心への流れと腰への崩しも兼ねるので、ゆっくりと理解して数を重ねてください。
型:正面入身・袖巻抑
正面入身:坐技呼吸法の流れで、体を捌き受けの中心へ入身して崩す様に。崩す際は、受けをおもいばかって軸を崩さない様に気を付けて下さい。
袖巻抑:肱抑的な形になりますが、関節を極めて崩すのではなく中心への働きを大切にして。最後はしっかりと足を入れる様に。
居合:坐居合は表の型を中心に稽古。太刀捌きを少し解説。坐居合六本目の足捌きを詳細に見せて練習。右足の動きと太刀の一致が大切なので慌てずに。得てして足を固めてから切る動きをおこない易いので。坐居合七本目は、右足を立てることが大切。踏み出すわけではないので気を付けて。
剣術:二刀剣術・基本五型を稽古。二刀の稽古も来週で今期は一区切りの予定。刀合切・柳雪刀・正眼破・無拍子などの型も余裕があれば稽古できたら良いかな。一刀での受けをする際の位置、守るべき位置・当会の考え方・打太刀稽古として取り組むことなど型を通して。
小太刀・大太刀立:それぞれの太刀をただ立てるだけでは、成り立たないので最小の中心立を心掛けて太刀を扱い、体捌で切り抜ける。
双捲(基礎):小太刀の表現は何種類かあるので、それぞれの段階で稽古をして貰えればと思う。打太刀がどの程度の打ちをするかでも変化してくるので。