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徒然稽古録~3~

古武術稽古会 柳心会 2022年12月17日 稽古録

杖:巴・松風・廻杖等の基本を確認してから、三方突を練習。杖の両端を意識しながら相手を捉えて抑える感覚で、上下の打ち、縦回転からの切っ先返。動きを見直すと大切な動きの集合体だとわかる。どの部分にフォーカスして稽古を重ねるかはそれぞれの意識次第。

型稽古:組杖6本
動きの手順は問題ないので、個々の細かい部分を見做しなおしながら修正。

柔術:金剛指から骨盤・胸の緩みの鍛錬。足の入替から軸の確認等。基礎の確認とその効用と動きの中で何を大切にするかのきっかけを少しおこなう。稽古中に示すのは「きっかけ」そこから何を捉えて自分の稽古としていくかは自分次第。基礎の技・型稽古はその方向性を示す一例に過ぎない。

型:坐技呼吸法・柾目崩・柏手返・落葉・蠍尾崩

柾目崩:腕・肱の緩みを踏まえて、自然に上げて裏に回り縦に崩す。動きとしては単純。上半身・下半身の一致が大切。崩そうとしないことが大切。

蠍尾崩:捕手の動きを解説。受け手の解説が中心になりがちな型なので(だいぶ動けるようになった)受け手に違和感がない方向に自然に引かずに崩すことがポイント。

居合:腹抜・縦抜・切上と基礎を確認してから、坐居合裏六本から稽古

裏の型は表と比べると動きが多彩になり変化していくので、手順から丁寧に確認することが大切。稽古場の広さ・人数・稽古時の主題等で工夫を重ねて稽古をしているので、型の形が歪みやすく気づかずに手順等を修正していることがあるので注意して確認することが大切。※型の変化などは大概この延長にある。あとは個々人の主義かと思う。先人たちが、如何に無味に徹していたかと反省をこめて。

剣術:構えを意識して稽古。各構えと基礎の素振りが随時的確に対人でおこなうことが出来れば型は不要になるだろうと時々夢想する。自分の様な凡人には型が在るから稽古ができる有難いこと。

型:風心型六本
今日の稽古はしっかりとした剣術型稽古をすることができた。良く上達してくれたと思う。師匠のところにいた頃だと上級者同士の稽古の一端ができたかと。やるべき共通認識と相手を観て捉えることが大切。大まかな筋を理解してそれを成そうとしてくれることが有難い。第一歩は「打ちを置きにいかない」これが意識して分けてできる様になるだけで型はその姿を変える。

四本目:寄太刀は、待太刀に対してしっかりと安全に打つこと心掛けながら稽古することが大切。逃げて型の流れで自己の安全を優先すると逆に待太刀が危険にさらされるので初心の段階からしっかり意識して稽古ができる様に。自分の段階を理解して一歩一歩丁寧に。