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徒然稽古録~6~

古武術稽古会 柳心会 2023年1月28日 稽古録

 杖:基本の動きとなる、巴・松風・一人杖(表・裏)を練ってから組杖へ。今年に入ってから組杖は打方の教授も始めてゆっくりではあるが型の理解が深まって来た感じを受ける。仕方がなぜその様になるのか、打方の動き、意識の遣い方を学ぶことで少しずつ観えてきます。

 組杖
4本目:切先返を打った際の杖の位置と崩しの関係性を説明。基本としては杖と軸の一致となるのでそれを踏まえての崩しとなります。打方は仕方の動きよりもまずは自分の打ちを適切にできているか確認する意識が大切になります。

6本目:巻落の流れ・速さ次第で打方の動きが変化するので、仕方は自身の段階で稽古をすることが大切。打方は杖を握らず、柔らかく持ち滑らせて流れに乗ることを第一に。

 居合:腹抜の際に鞘出しについて少し解説。当会においては、中心に寄せる動きとその意識の使い方が大切になるのでゆっくり確認しながら稽古。型稽古はその流れで、滝上の練習へ。
 滝上:この型は鞘出しを明確におこなうので左側の使い方から。二つ目は切先の落としとラインの確認。最後に切付の位置について。
 坐居合:坐構えで久しぶりに工夫稽古。通常は正座からの抜付となるが、足の立て方と軸による浮き出しの稽古としては座構えからおこなうと学びになる。特に前足を踏みしめないことが大切になるので柔らかく軸で体を導いて浮くこと。※型は坐居合一本目

 柔術:金剛指から龍形基本功(古武術式)へ。先週からやり始めたが、胸・背中の閉じと開き下半身との連動を柔らかくつなげる動きとしては秀逸。本来は龍腰を使うが古武術なので不要。半身の入替の延長で側面入身(斬り)を稽古。
 側面入身(斬り):通常は柔らかく中心を抑えて真下へ崩すが、袈裟斬りの理解と斬りを表現した体術稽古として。ポイントは下半身の遣い方と袈裟のラインで受けの中心を抑える動きと意識。ただ腕を斜めに動かそうとすると横払いになるのでその違いに気づくことから。

型稽古:坐技呼吸法・落葉
 落葉:受けを崩す際に注意して欲しいところは、受けの軸上における真下のラインで崩すこと。取りの軸上ではないことがポイント。あと受けの肩を押したり・抑えるのではないので自身の動きに対して注意深く。

 剣術:ゆっくりと正面切・廻剣等の素振りで斬りの確認。今日は皆調子が良く、斬りの雰囲気が良く出ていた。その感じ出てくるとやっと剣術らしくなる。立てること・切先を活かして肱を固めずに柔らかく振る。切落を単体・相対でしっかり練習。相対での動きに慣れていないが、互いの呼吸・先後の動き・ラインの意識と大切な稽古になるので慌てずに。左右の切落となるが難しく考えずに真直ぐに打ち切ることをまずは最優先に。中心立と基本受けは交点の作りと体との位置関係が大切になるので余計な動きを消していくように。

型:基本組太刀1-3本目
 2本目:初伝遣いなので、体捌きで受ける。打太刀は仕太刀の体捌きを中心を捉えて抑える様に。車之打も横に払わない様に縦に動いて。
 3本目:袈裟切落で、打太刀の中心を抑えて打ち勝つことが大切。体を載せた袈裟打ちを抑えることは難しいので間を観ることが非常に大切。