古武術稽古会柳心会 2024年1月06日稽古録
今年の稽古始も無事に迎えられ有難い。様々な流れがある中で、ひととき稽古場に集まり身体を動かし互いに学び・楽しむ。それを日々の生活に還元しカての一つになれば幸いだと思う。
杖:杖を使っての簡単なストレッチから2024年の稽古(自主稽古)は開始。側面・後面・膝裏等をしっかり伸ばして膝の緩みへ。袈裟打・受け・上打・切先返を相対で。相手の打つ・抑える部分を意識して、道具を扱う上での注意点なども。
型:組杖一~三本目
今年は打方の注意点も稽古毎に伝えていければと思う。仕方ばかりでは型の意味が観えてこない。打方を学ぶ中で答えのない間の感性を少しずつ磨いて貰いたい。
一本目:打つべき相手との距離感(間合い)・中心の捉えに気を付けて稽古。仕方では、膝の緩みでの打ち崩しのやり方を。
二本目:袈裟打ちの基本と動きを観るということ。動きを予想して逃げない、しっかり負けるということは、相手を観ているということ。仕方は、道具の先で何処を捉えて縦回転へ入っていき打方へ的確に撞き込むか。
三本目:上打ちと足先での立ち上がりに付いて。仕方は、急所を突きあげる意識。
柔:構えから前受身・返しへ。膝を緩め下へ落ちながら手を置き受ける、その動きから縦に返り備える。落葉の崩しから受けにフォーカスして、膝抜の稽古。久しぶりに達磨返をやってみる。これも受けに縦回転で受けを取らせる。捕手は抜き・受け手のコントロールが大切。
技:天地投げ
間の対応でやってみるがなかなか難しい。強引にいってしまうのは、自分を見失い我を忘れてしまっている証拠。受けの反応につられて動かないことが大切だと体感。まずは手解きで崩すきっかけを掴んで貰うが、それでは続かない。袈裟のラインと肱の遣い方が最初のポイントかと思うが。下半身の遣い方も大切。
剣術:構えから素振りへ。車之打ちで加速しないこと・一致して動く・内観の分割等について。どの稽古も稽古者本人がどの様にどの点にフォーカスするかが大切。指示はきっかけに過ぎない。
切返:参加した会員諸氏には、受けた際の体感で今年のポイントを浮かぶまま伝える。それぞれ段階的には昨年良く稽古した効果が出ていた。それを踏まえて一歩先に繋がる一つの視点になれば幸い。
技:陽重刀・中眼刀・右旋刀・左転刀
今年から少しずつ動きのなのかで、中心立・受流(左右)・切落を稽古するために名称から変化させていく。まだ動きとしては、暫定なので今後稽古の中で修正していければと思う。
型:基本組太刀一~六本
二本目・五本目と三本目・六本目で動きの混乱が見られる。根本は理解していないせいだが伝える力が足りていないと感じる。反省!!先達として気を付ける部分がはっきりしたのは、良いことでもあった。
居合:抜く際の三つのポイントは引き続き重点稽古。居合腰からの半身遣いで肱の遣い方・斬り・納刀など意識付け。立居合五本目・六本目を稽古者に解説。特に五本目の逆袈裟は初心者では許されている動きとその違いを忘れずに。稽古には段階がある。型として要求される動き・各自を導くためにあえて修正した動き・初心で許される動きなど。居合では特に何を求め・何を求められているか稽古の中で自ずと気づいていくことが大切だと思っている。