古武術稽古会柳心会 2024年01月20日稽古録
居合:稽古場が畳で天井が低いので自主稽古は居合から。一文字抜きから各段階を確認しながら抜き始める。自分自身も左右のバランス・軸・内観との一致など諸其のポイントをみながら稽古。昨年から始めた、半身遣いでの斬りもゆっくり浸透してきたのでこのまま定着できればと思う。
基本居合:鍔返で型の中での抜きと体で斬る感じを稽古してみる。二之斬りは腕を遣わずに体の沈みと斬りが一致することを伝えながらしっかり練習。斬りの流れで本腰も本式で稽古。この型はこれまで初心的な形しか稽古を許していなかったが、場の流れか自然に始まったので今年から通常になるか。遣らなければ上達もしないが、場を傷つける訳にもいかないので稽古をしていなかった。各位の緊張感次第か。
坐居合:五本目・十一本目・十二本目
五本目:縦回転での振り返りをフォーカスして稽古。この型で大切にしたいのは、早く・速く抜かないこと。六割程度で動く感じで軸の浮きを活かしながら、頭部・体感部・下半身が分離せず一致して動く。特に頭部の振り返り(目線の移動)に注意が必要。
十一本目:この型は八本目の形が取れないと稽古にならない。あとはどこまで一致を求めるかが大切。抜くそれぞれの段階と意図を持てるかどうか。頑張って貰いたい。
十二本目:ポイントは①体捌きと鞘出しの一致②横刀③寄りの三点。まずは体捌きから動きを大きくして練習。Yさんには動きを小さくして抜いて貰う。横刀は練習あるのみ、肱を痛める手前までいけば形になるかと思う。
柔:右半身の稽古として入身突から。速さに拘らず上半身と下半身の一致を大切にしながらゆるりと。半身になる時に真半身にならないように気を付ける。あとは胸の緩みが大切。後受身の稽古も兼ねて、縦斬りも久しぶりに。斬り手は受けの腕を持たないように注意が必要。安易な安全行動は怪我を逆に誘発する可能性があるので、相手をよく観る。
型:落葉(部分)・手解肩返・小手返・合気上
落葉:前受身と緩みを中心に。捕手は抜きと崩すポイントの理解・受けは身体を流れに乗って受け崩す。特に受けはただ受けないことが肝要。
手解肩返:落葉のポイントを踏まえて、上半身は斬りと下肢の捌きにフォーカスして。下肢の動かし方は見せていたので、気にしていなかったがどうやら観えていなかったようだ。袴だと気付かないかな。
小手返:今日稽古した動きを全て踏まえて表現してみる。様々なやり方があるが今日稽古したやり方が当会の動きかと思う。圧迫に頼らず柔らかく。
合気上:間を見る・取るの違いを伝えながら稽古。この違いの理解が浅いと潰しになり易く質を下げるので私自身も気を付けていかなければいけない。掛けては軸を立てて、肱を緩めて楽に動く。当たりに注意が働ないことも大切なポイント。
剣術:一円・前後斬りから。(浮木・浮舟はまた今度できれば良いな……)前後斬りは腰を廻さずに半身を維持して膝の緩みから斬る。今年はこの辺りの基礎を養成する動きも毎回稽古ができたら良いかな。
基本打ち・受け:打ちは固めずに受けの中心を捉えて柔らかく働きを掛け続ける。受けは刀の中心部で抑えて受けられるように形をつくる。稽古毎に意図を持って稽古ができるように。
木葉落:段階を作りながら練習。まずは受けから刀を縦に捌き小手付から。これが意識付け出来ているかどうかで動きの質が変わるので各位のやり方でモノにして貰いたい。足捌きは右側であれば右・左で詰める。身体を捩じらずに。次に受けから体捌きで流す動きを。後方に退き過ぎずに的確な距離感を掴むことが大切。
※打太刀の刀を落す必要性については、固め打つ打太刀であればoおこなうがそうでなければこの稽古では必要ない。
型稽古:木葉落・中眼刀・左転刀(二之斬りを付ける)
各型に二之斬りを入れて稽古。各位初めての動きで始めは戸惑っていたが、稽古を続ける中で慣れてくれたので良かった。特に中心への捉えがある人は、無意識に仕太刀の所作に反応していたので大きな気付きになった。自然に上の稽古になってしまったのは、場を観る立場としては反省点。今後の学びになった。