Categories
Blog 稽古録

徒然稽古録~58~

古武術稽古会柳心会 2024年02月10日 稽古録

 杖:半身の入替からの突きから。緩み突きと前膝の緩みの遣い方を意識しながら身体を温めてみる。上打・切先返の上下打ちを打・受けに分かれて稽古。切先返をおこなう際に杖が自分の軸線上から外れて打ったり、横から廻して打ったりしないように気を付けながら。その流れで足打ち・組杖4本目の動きを加えてそれぞれの動きを流れの中で練習。
 稽古の様子を観ながらこのような稽古の中で型が創り出されていくのかなと感じる。ジャズのフリーなセッションで曲が創られていくようなモノかとも。何かしらの動きに対する対応(技)から指向性を加味しながら形を整えて型として。
 組杖:一~六本目
三本ずつ分けて打方・仕方に交互に稽古。それぞれの段階をみて動きの工夫を伝えて稽古していく。二本目最後の突きを水月へ変化させて動きをみる。三本目での詰め方と道具の扱い方。五本目の横払いと六本目の体捌きなど。そろそろ七本目もしっかり稽古していかないと。

 居合:柄取から練習。当て身を入れてからの基礎的なやり方から。中心と柄を抑えられた状況から動かせる部分を有効に遣うことでマイナスからプラス(有利な状況へ)への転換。遣るべきことは日頃稽古してる身体の動きを踏まえて、動きの一致と半身遣い。当て身を入れる際は上体が前方へ掛からないことが最初の一歩。当て身の威力は求めない。そもそも受けが動ける人なら刀を抜くことでより優位な状況へ変化させる。柄取とはその様な状態で稽古していることを忘れずに。
 抜き方の工夫:柄取の流れで坐居合七本目を題材に稽古してみる。状況を変化させてみることで動きが自ずと変わりながら型として成り立つように。内面的な変化を誘発させるには良いかもしれない。本来はこれは個人的な稽古の工夫であるが。
 型:坐居合一~六本目(表)
各ポイントを突き詰めて抜いてみる。特に三本目~六本目の抜くまでの動きを大切にして。表の型は一本目の状況対応の変化と云える型ではあるが詳細にみれば要求される動きはそれなりに面白い。単純に抜くか複雑に捉え深めていくか、そのような段階があることを伝えるのも良いかと思う。大切なことはどの様に向き合うか。

 剣術:切落から稽古。左右での動きも少しずつ慣れてきた感じ。左右の受け流しは留めずに流れをいかしたやり方でおこない、交点を作り守ることを前提に。
 型稽古:陽重刀・右旋刀・左転刀
型稽古をとおして打太刀・仕太刀それぞれの関係性と働きを共有していく。取り過ぎる過度な観応は型を壊すことが会としての課題なので、これらの稽古をとおしてそれぞれが修正できればと思う。それぞれがしっかりと中心の捉えが身についている証左ではあるがそのバランスが大切。
 基本組太刀:二本目・三本目
二本目:打太刀が遣るべき太刀遣いと中心を追うことのバランス。動きを先読みして太刀を扱わないこと。

柔:鬼拳・引落・後手首持各種
引落:自分自身が動きを整えていないのは課題。理解と動きが追いついていないので、型の形・動きを丁寧に追って深めていきたいと思う。
後手首持:半身での崩し・後方へ抜けて十字で崩す・手解きでの崩しと幾つかのバリエーションをそれぞれ練習。手解きの崩しは柔としては古典的な崩しでもあるので実は単純で学びが深い動きなのでしばらく工夫しても面白いかもしれない。