古武術稽古会柳心会2024年02月24日稽古録
居合:一文字抜・壁抜から稽古開始。壁抜時の鞘引落を曖昧にしないことが大切。基礎・基本稽古する際に所作を曖昧にせずに意識付しながらすることは上達への早道。抜きつけから半身への体捌きで斬りと身体の一致を練習。特に肘の立て方をしっかり理解・習得して貰えたらと思う。
型稽古:瀧上・坐居合一本目
瀧上:鞘出・鞘送・鞘引・切先の位置と各ポイントを確認してから練習。特に切り上げるラインが重要なので手首に負担が掛からない程度で身体に沁み込ませて貰えたらと思う。
坐居合一本目:この日は軸を縦に立てて、浮きを掛けて抜きつける形で稽古。稽古中に沈む意味と型の構造を解説。これは下段の理解にも通じるので。
柔:空調の効きが微妙な雰囲気の中、金剛指で末端へ意識を通すことで身体をゆっくりと温めてみる。前廻受身では、指先の運びにフォーカスして少し練習。まずは縦に廻る・一致して動くなど意識せずに、頭部を護る意識を身体に植え付けることが大切なこと。前受身は返しも練習。
肩抜落→引落:肩抜落しは、抜く・スライド・落すの三点を繋げて徐々に角を落していく流れで。引落は手解きから、肩を返して体重・重心の移動を使って退き崩す。
型稽古:鬼拳・引落・小手返
鬼拳:取りは指先から肘の緩みを活かして手解き、霞への当て身を入れる。受け手は、間を観ずに中心を捉えて、当て身は立てることで防ぐ。各位、動きに慣れてきて遣るべき動きの理解も進んできた感じ。
引落・小手返:動きの流れを丁寧に心掛けて、肩抜落の各ポイントを振り返って練習。基礎を活かすのが型稽古。
剣術:打ち込みと受けから。打ち込む際に道具と歩みが一致して流れが切れぬようにすることが大切。この辺りを雑にする人は綻びが必ず出るので。正眼からの受けの基本は前で受ける形で。
型稽古:陽重刀・中眼刀・右旋刀・基本組太刀1~3本目
打太刀が二之太刀を受ける際の後方への体捌き・仕太刀の二之太刀へ繋げる体捌きは鏡なので中心感覚をしっかり持って稽古して貰いたい。特に仕太刀は前進するのに下がらない様に。
基本組太刀1~3本目:基本組太刀2本目の仕太刀側の動きは体捌きを優先し、まず受ける様にする。この捌きは様々なところで使っているので理解と習得できるように。
・坐技呼吸法と稽古の意図
肘の緩みと腕を立てる基本の練習。受け手は間を取らずに退き・詰めのみ捉える形で。また取りの持ち方についてとその対応と稽古の意図について少し解説。限定された型稽古で意図を読まず負けまいとする意識・行動は、上達に繋がらない稽古になることが多いことを忘れずに。