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Blog 稽古録

徒然稽古録~77~

古武術稽古会柳心会2024年06月22日

 稽古前のライトな体つくりでスクワットをやり始めたら左膝にやや違和感が、昔なら気にせずに続けていたが歳を重ねると労わることが大切だと学んだのでこれにて終了。道具の準備をしながらどんな稽古をしようか考えるがいつもその場と流れで行っているので……。

 杖:巴と松風の練習で杖と体が一致するように意図を深めてみる。今日の稽古場には鏡があるので、利用する時もあるが基本は自分自身の内観が第一。日頃の稽古で育てることが大切。稀に内観とずれる時もあるので、その時は注意深く身体の動きを精査すること。
 一人杖:まずは手順から始めてそれぞれの動きを観て段階稽古へ。
相対稽古:後半部を利用して打ち込みと誘いの練習。下腿部への打ち込みがずれていたので修正。誘いをする時は膝と肘の緩みを一致させて落し、頭部へ隙間を作り出す。それが打方への誘いとなる。
型の習い:大まかな流れを覚えたら、緩むべき部分ときめる部分を明確にしながら一つの流れになるように工夫していく。先端の意識・伸ばし・半身の入替などの基礎を踏まえ、しっかりと軸を立て稽古を重ねていく。

 体術:金剛指からゆっくりと内観を活かして指先から薄皮を脱ぐように緩めていく。試したら面白い感覚があったので、体術の工夫で使ってみようかと思う。膝の緩みで、しばし継足について解説。武道・武術用語を一般用語と勘違して、置いていかない様に気を付けていきたいところ。
 受身各種:前受身では、足首から順に部位を緩ていく。この流れは型稽古で受けを取る時と同じなので、単独での練習で身体に沁み込ませて貰いたい。前廻受身は、当会で練習する形の由来と二種類のやり方があることを話す流れに(どうでも良いことだが)どちらのやり方にしても頭部をしっかりと入れ込むことが大切なのは変わらない。その場などはそれ以降の話。
 側面入身崩:半身の入替で下肢を大きく使い崩す。縦の落し・袈裟斬りの二種類で練習。受けの腰へしっかりと入り、付けるようにする。
 腕返:側面入身崩と同様に下肢の入りを大切にして技を掛ける。肩への返しは柔らかく詰め・捉えを維持しながら縦に。

 剣術:基本八相受け・正面受け・袈裟打ち・正面打ちを丁寧に意識して稽古。切返はそれぞれ打ちが自然に重くなってきているので受けの良い練習になるかと思う。上位者は逃げずに抑える感覚を。
中心立:①交わる点を維持する②切先から動く③腕を落さない等のポイントを意識しながら稽古。上位者は格子でしっかりと交点を維持する感覚を稽古してみる。
 型:巻太刀・右転左旋(初伝遣い)
巻太刀:寄太刀は手順と形から。数をこなしてなれることが大切。この段階では難しいことは考えずに動くこと。上位組は待太刀で、車之打を間で打ち、縦に動けるようにしていく。
右転左旋:受け流しが稽古不足……。指導者として反省。基礎がおろそかになっているのでこれからの課題。腕が見えてしまうのは大変危険。どんな時も基礎・基本の稽古を踏まえて臨むようにしていかないと。

 居合:それぞれの課題を稽古。
坐居合六本目を抜くときのラインは縦になるようにする。袈裟にならないことが大切。月影は受け流しではないので立てるように。坐居合の腹抜突きをした際の切先の位置に注意が必要。相手を想像して抜きつける。
間詰:最後に五本、各位自由に間詰抜きをしてみる。動きの間を詰めるのでこれといった形が有るわけではないので自由に抜いて貰いたい。坐居合一・七・十二・九・六を抜いてみる。稽古不足が否めない。短い刀で動きを修正中だが、長い刀の感覚が沁みついてしまって時間が掛かりそう。