古武術稽古会柳心会20240706稽古録
稽古場に着いたら一枚の張り紙「ただいまエアコン修理中……」、一瞬絶望が押し寄せた(最高気温35度以上の天気予報、窓を全開にしても稽古は……)稽古場のエアコンを確認したら以前より新しくなったコントロールパネル。電源をいれて稼働してみたら天井部からエアコンの稼働音がなって、冷風も感じて一安心。ふぅ~・~
杖:巴・松風・背面突・三方突・一人杖と基本打ちから型稽古へ。
型:組杖2-5本目・単式:巻落
2本目:上位者には袈裟打ちから細かく指導。打方を詰めていく動きが出来るようにならないと先には進めない。これは剣術の打ちと共通するので研鑽が必要。最後の突きは撞き込みは打方の軸線上を的確に捉える。
4本目:肩抜からの崩しではなく、打方の中心を詰めることが重要。詰めた上で肩抜に繋げて崩す。根本の要点を忘れずに。初心者が素直に動いてくるので打方としても学びが深くなる。
5本目:躱して打ち拂うのではなく、打落した上で体を捌き拂い打つ。動きの順番を間違えないように。この型は打たせる間を学ぶ要素が高いので、その心づもりが必要になる。
巻落:今日の稽古では打たせる意識で練習する。型の流れと意図を掴むことも大切。型はこちらから語りかけなければ答えは返ってこないので各位の段階で工夫が必要。
体術:前廻受身の導入稽古を久しぶりに数回やってみる。軸・腰部・下肢など基本の動きは問題なかったが物足りない感じ。少し蹴っている感じが原因の様子。前廻受身を動画に撮って確認すると如実に観てとれたので稽古が必要。前回話した二種類の廻り方についても再度伝える。そろそろ頭部を的確に入れ込めるように。受身の必要性が伝わっていないのは不足のいたり。
腕返:この日は真直ぐに詰めて返す形で。受けの手や腕をひいてしまう形をとると返す要素がでてくるのでその辺りも少し実演する。稽古としては上の動きなので、現状無用ではあるがその要素は知っていて貰いたい。そのために古来から封じる方法として極める形を始めに習う。
切崩:手足の一致としての練習になった。受けの稽古としても良い雰囲気。下肢の緩みも少しずつ工夫を凝らして上達してきている。
居合:縦抜はここ最近の工夫で稽古を続けてみる。足の引きと肩の開きの一致と刀の抜きだし。坐居合では三本目を解説(早かったかもしれない)居合の稽古で大切なことはどの程度の状況設定を想定するか。アレコレ話したが気負わずに居合の基礎をまずは習得してもらいたい。
剣術:切返を集中して稽古する。杖の稽古でも行なった詰めて返す遣りかたを上位者は練習する。風心の太刀についても少し解説。雷心の太刀は初心組にそれとなく伝える。伝書をみれば載っていることなので、隠す必要もない。
中心立:基本に戻り精度を上げて。緩んで譲ってはいけない。立てるために緩むのではないことを理解する。
型:華車刀(一・二)
足切をする際の切先が曖昧になっているので、各位修正が必要。速く打つことよりも精確に動くことが大切。(二)の動きも最後に稽古する。初心の段階では、寄太刀は受けることもやむえない、本来は互いに返していく形になるのでその意図を持って深めることを忘れずに。