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徒然稽古録~80~

古武術稽古会柳心会2024年07月13日稽古録

 杖:膝の緩み・廻杖・巴・松風・三方突と基本練習で身体を温めてから、型稽古へ。今日の杖術稽古では改めて組杖一本目からの型構成とその型で何に着目して学ぶのかを一つずつ解説。
 一本目:撞き込まれる形において、どの様に身体を捌き躱し対応するかの一例。単純な動きからこそ慌てずに打方との位置関係を踏まえて捌く。打ち込ませる意識を持つこと。
 二本目:打たせて受ける、その際に打方の中心を捉えること。この点の習得がまずは第一となる。その後は打方との的確な間合と縦回転となる。
 三本目:打たせた上で、捌き下から突き付、打ち拂うなどの動きとなる。この拍子は一本目と同様なのでその点を忘れないこと。

体術:足芯呼吸法から。この呼吸法は丁寧にイメージを使うことによって心身に良い効果が出やすいので気が向いたらして貰えればと思う。その流れで軸作り・膝の緩みへ。膝の緩みでは、沈みを使ったやり方も紹介。人によってはこちらのほうが良い動きが導かれる感じ。緩む感覚のきっかけになれば良い。
 構え・半身入替:構えた状態を維持して、縦に隙間なく構えを入れ替える形でこの日は稽古する。構えの入れ替えをする時が中心は開き易くなるので、そこをどの様に工夫するかがとても大切。ただ速さで極力誤魔化さない意識だけは忘れないように。
 後取:半身の工夫として、後方から首元を取られた形から受けを崩す練習。前後に足を開き後方に対して半身を作り受けの肘下から腕を捉えて肩を柔らかく廻して縦に落す。それぞれ部分で良い動きが観れたのでまずまず。
 後方から取られるというのは、あくまで稽古形式の一環。実際は後を取られた段階で終わっていることを踏まえ、忘れない。

剣術:正眼・上段・下段の基礎素振りから段階に分かれて、下段突・斬り(打ち)対応稽古へ。基礎の動きは、下段突きに対して木刀(刀)を縦に落してラインを外し守る。この形は基本組太刀一本目の足切りへの対応へと繋がります。上位組は右袈裟打ちから足切りへの対応の基本を練習。打太刀にも技量が求められる稽古なので、先ずは丁寧な姿勢が大切となる。右胸の緩み・体捌き・立て捉える技術が必要になる。打太刀は引かぬ打ちを身に着ける。
 中心立:立てる時に肘や体が緩み木刀(刀)が沈む動きが見受けられたが、要修正が必要。稽古では柔らかく然程重さを掛けずに稽古している弊害がでたかと思う。打太刀としては反省点となった。受けてただ緩むことの危険性を時々確認しないといけないか……。
 小太刀:今期の小太刀稽古を開始。大太刀稽古とのバランスをみながらできればと思う。まずは構えと波立における当たる拍子から。
 波立:互いに小太刀で一足一刀の間合から、型を分解して三部構成で練習する。構え・受け・体捌き(斬り付)の流れで。この受けの部分が、型稽古では当たる拍子の要領で打太刀から身を守る部分となる。小太刀を柔らかく持つだけでは、当て流せても負荷が手首に入るので修正と工夫が必要。その為の当てる所作となる。最後に型で一連の動きを各自検証しながら稽古して、次回へ繋げる形で。

居合:腹抜突を徹底稽古する。抜いた際の切先の位置・刀を寄せる際の切先の位置・刀と鞘・体の動きの一致(書いていると難しい動きばかりだなぁ)特に両肘・両股股関節部分の緩みがとても大切となるので、動きが途中で留まったとしても慌てずに柔く保ち固まった部分を良く捉えて辞めることも大切。居合の稽古は強引に抜くよりも抜かずに立ち止まり、丁寧に地道に修正をしていくことが結果的に上達に繋がる