古武術稽古会柳心会2024年08月18日稽古録
台風も過ぎて台風一過で真夏日。風がもう少し吹いてくれると気持ち良いのにと思いながら稽古場へ。ここ最近は思うところがあり、基礎・基本の技術を見直してなかなかの量に一瞬眩暈がしてさてさてと云ったところ。振り返るときの棚卸はしっかりと遣らないといけないなと反省。
杖:杖における「膝の緩み」を丁寧に解説しながら稽古場を柔かく舞ってみる。両端に柔らかく軸で重さを掛けながらその働きで身体を誘導していく。ただガチャガチャと杖を振るえば良いわけではないので。あとは下肢の緩みと後背部も使えてくれば基礎・基本としてはまずまず。
松風:杖の拂いと橦木のつくりを一致させる練習。その流れで身体を転身させて舞杖に繋がる流れなども少し練習。この辺りの理解が早ければ自分ももっと面白い舞杖が作れたかな?
組杖:愛宕・浅間・赤城・富岳
この日は打方・仕方を交互に全員で交代しながら稽古してみる(手順と形の理解が進んだ段階で打方の稽古するとより理解が進む)
浅間:受けと抑えの違いと縦の動き・間を取る袈裟打ち入門。仕方は動きの理解をそれぞれの段階で掴んで稽古して貰えればと思う。
富岳:各位動きがかなり良い感じ。体重・軸移動の違いなど少しマニアックに身体の働きにフォーカスして練習。
杖での十字詰めを少しだけ練習。この辺りはもっと注意深く練習・稽古が出来るようにしていきたい。
体術:身体の姿勢を深く取り体の入替を練習。半身・向身・半身へと作りながら腰を廻さない様に気をつけながら。速く動くために深く取る。この辺りは小太刀稽古でより面白く学べるので一つでもきっかけになればと思う。
縮地・間取り:軸の傾斜と膝の緩みで縮地を練習。自分も師匠のような下肢の緩みをつかみたいところ。なかなか難しいが練習有るのみかな。間取りも各位取れていたので、今後も遊びでやっていければと思う。
剣術:単独での袈裟打ちから。威力よりも剣・体の一致が最優先。柔らかく橦木のつくりと道具が一致するように。その効果を切返で確認してみる。段階的に働き・動きを変えながら練習。しかし打ちが重くなっているから受けも気が抜けない。
打ち・受け:打ちは体を入れる練習。受けは、拍子と受ける形を整える。打ち込みをする時に必要以上に手首を入れないことが肝要。手首に重さを掛けないこと。
小太刀:波立・請流・中心立
波立:正眼構えと歩み・当拍子と小太刀の基礎を拾い上げて練習。名人・達人の様な雰囲気はいらないので折り目正しい楷書のように形・動きを心掛ける。
請流:下段突きへの抑えと体の入替を丁寧に行ない、打太刀は柔らかく。
中心立:中心立から巻き詰めへ。後半の拂い切りへの抑えなど動きを分けて練習して。最後にとおして稽古。拂い切りの抑えをする際の構えによる違いを体感してもらい理解を深めて貰う。この型は女性が華麗に動くと絵になるのでいずれ動画に撮りたいな。
居合:一文字抜・腹抜突き・縦抜と基本刀法から。
腹抜:初段階は個々の部位を分解して明確な動きを心掛ける。動きに慣れてきたら、鞘引・肘の緩みで抜けるように各位の工夫が必要になる。個々の個性が動きを邪魔するので、向き合うことが大切になる。
坐居合:居合腰・膝立ち・足を立てる等の動きの違いを話す。大切なことは見た目ではなく、身体をどの様に浮かし抜き・斬りに繋げるか。