古武術稽古会柳心会2024年08月24日稽古録
杖:膝の緩みから一人杖へ。今日の稽古では流れと動きのメリハリにフォーカスして稽古してみる。いつもは固めずに流れをいかすやり方で柔らかさに重きをおいて振っているが、そこだけになると動きが曖昧になりやすくなる。各動作で1〜2秒程度静止することで動きにメリハリを出すように。
組杖:1-6本目
浅間:縦回転からの突きが、しゃくるような動きが目につく。下から振るのではなく突きと打方の軸と中心を捉えて動くようにする。縦回転に気を取られ過ぎないことも大切。ポイントは足先。
富嶽:肩抜きへの動きは打方への中心押しが土台となるので、崩しよりも詰める動きの研鑽も大切。このあたりは整理が必要かと思い始めたので別の型として、工夫しても良いかもしれない。
飯縄:流れはそれぞれ良い感じになってきたので、打方としても技術の向上をしないと池に感じで稽古としては良い流れ。巻落をしっかりとできるように各位の技術向上も。
杖剣
・流れをいかした形で練習。想定よりも動きがよかったので段階的に深めていければ良い型になりそうな雰囲気。杖の動きそれぞれが活きる形の型構成になれば、剣術・柔にも良い効果が期待できるのであせらずで基本を大切に。
体術:膝の緩みのポイントを解説。それぞれの感覚で掴む雰囲気が出てきている。体感を確認しながら深めていって貰えればと思う。足の入替は深めの形で、素早く動くよりも守るべきポイントを忘れずに丁寧に。
側面肩抜崩:受け手の側面への体捌き練習から。受け手は通常・間を観るなど対応を変えながら。取の動きは本質的に変わらないので下肢の緩みと肘の緩みをいかして転換する。間を観る稽古も少しずつ今後はいれていく予定(※気持ちが折れない程度に)
肩への崩しは、腰背部へ繋げるので掛ける場所だけに拘らない。受けを良く見ることが大切になるので向き合うこと。
剣術:刀(木刀)を立てる・肘の緩み・手首を捏ねないことなど意識して各素振りの練習。基礎は切先と柄頭へ意識をとおして素振りをする。動きとしては左肘・腕を緩めながら伸ばす。これができないと上達しているふりになるので各位気を付けて貰いたい。
切返:各位の段階に合わせて稽古する。初級組は半身と打ちの一致。中級組は打ちの気配への気配りから。段階を踏むことは積み重ねた動きを表すことなので、絶えず振り返り動きをみれるように。
小太刀:波立・請流(受流)・巻斬・切落
Iさんの動きが初心ながら良い。打太刀への中心の捉え・前に入る素直な動きが良くできている。半身も今の段階としては良い雰囲気。
波立:当拍子の感じが緩むか固めるかは今後の課題。まずは身構えをつくることを意識して貰いたい。あとは出来るだけ深く取れるように。
請流:段階を踏んで練習。半身→向身→半身の流れをつくれるように、最後の極めをする際に身体が前に出過ぎないように。
巻斬:中心立の技術を見直しながら練習。縦に詰める動きになるので立体的な視野が必要になる。
切落:道具の長短で動きの拍子は変わるので、その辺りを少し解説。間合いの攻防も実は小太刀のほうが優位なので慌てずに前へ入る。あとは腕で振らない。流れで十文字の勝についても。打太刀の違いも合わせて。
居合:縦抜の動きと坐居合での体捌きは同じものなので、個別に考えないように。刀は腕で扱わず体で扱う、そして重さを消していくようにしていく。坐居合八本目では如実にその動きが出てくるので良い稽古になるかと思う。坐居合十二本は本当に良くできている。段階を踏むことで身体・刀の扱いを深めていける。