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徒然稽古録~91~ 

古武術稽古会柳心会2024年10月19日稽古録

 うっすらと霧が立ち込めている中稽古場へ。10月も下旬に入るというのに最高気温30°予想とのこと。寒さ対策に長袖を着たが余計だったかなと少し後悔。稽古は小太刀・二刀の予定、柔も型を中心に。来年の課題も考える時期になってきかとアレコレと。

 居合:いつものように一文字抜から。足首・膝・股関節を緩めて大きく使うことを念頭に丁寧に抜き出しの練習。稽古の流れで、切先返へ。切先返のポイントは左腕と胸の使い方、それを踏まえての縦に刀を扱う。中取はそれぞれの刀の長さと身体に合わせて、切先側に手を置かない様に注意は必要。
 坐居合八本目:前半の切先返を中心に練習。初心から中級位までは真直ぐに体捌きを行ない、その上の人には捌きを踏まえて練習。抜き出しの時に右手をいかに使わないかが大切になる。二之太刀は半身の入替と太刀捌きが一致して切れるよう工夫が必要。
 坐居合一・二・五本目:数抜きを中心に細かなことは気にせずに抜く稽古。丁寧に積み重ねていくことも大切だが、土台は数稽古。出来なくても抜いていく。ゆっくり抜きは厳禁、目指すのは静かな丁寧な抜き。
 坐居合十一本目:上位組に少し解説。どの様な動きを現すか、そのために何が大切でどの様に意図して稽古を重ねるか。伝えることは出来てもおこなうのはその人。居合は自分次第で如何様にもなる。

 体術:受身を兼ねて、小手返(後受身)・肩抜崩(前受身)を練習していく。この様な稽古の時は手順を明確に意図して丁寧に掛け続ける。受けは掛け手からの流れを感じて間を合わせて受けていく。ただ受けることは厳禁。
 稽古中の雑談で、受けに働きが無いときの掛け方について話す。稽古は受け次第なので働きが無いというのは問題ではある。人は固め留めていることに気づかないことも多々ある(静止が出来る人はまれ)
 柔術:一文字崩・行違・腕返(普通・間取)
 一文字崩:帯取りからの柔。受けの感度と取りの動きが一致しないと稽古にならないが、この日の稽古はそれなりの形になったかと思う。崩す時に足を引かぬ様にする。
 行違:腕を取りその間に体を差し込み、体の入れ替えで崩す。腕を取る動きも導入で斬りの動きでしてみるが、少しやり過ぎだったかと反省。その斬りの動きすらも感度上がると邪魔になるので何事もバランスが大切。
腕返:この日は久しぶりに裏を行なう。向身で受け、半身で外して裏を取る。動きに慣れて来たところで間を取る動きも練習。打ち込みの間と相手との間合についても少し解説。

 剣術:切返から二刀剣術へ。小太刀の使い方(小太刀の習熟)が当会の二刀においては大切だと改めて感じる。特に軸線上での立て方と打太刀への中心の捉え。立てることが攻守のポイントになることを理解すると動きが変るきっかけになるかと思う。
向満字・横満字:まずは受けの形を作り受けきることが第一。三角形と交点で守り・攻めること。小太刀の立て方が基礎・基本となる。
小太刀・大太刀立:受けてから打太刀に対して中心を詰める。打太刀に密着するように半身で体捌きをすること
鷹之羽:段階的に稽古を進める。①受け②受け流し③鷹之羽の順番で進める。
正眼破:強固な正眼構えをどのように詰めていくかをまずは体感する。そこから型の手順と打ち込みを詰めて行く。構えと気構えを一致させることが大切。