Categories
Blog 稽古録 稽古録

徒然稽古録~95~

古武術稽古会柳心会2024年11月16日稽古録

 杖:太腿前面ストレッチを行ってから稽古に臨んだ変化か膝の緩みの感じが、いつもと違って面白い。杖の両端をいかしながらゆっくりと。一人杖は両腕の伸ばしを意識しながらしっかりと練習して袈裟打ちへ。
 切返:この日は切返で袈裟打ちを練習。受けとの間合い・足捌きの運び方など良い練習になったかと思う。道具が変わると感覚が変わるので、より自由な感性へのきっかけになるかと思う。
 組杖:一本目がやはり根底になると改めて。この単純な型で学べることは非常に大切。
 愛宕:打方の突きへの対応がとても重要。それぞれの段階で深めるべき事柄が変わるので、それぞれの立ち位置を確認できる。指導する側もその辺りを意識して稽古できるように気を付けていかないと改めて自戒する。
 浅間:受けからの切返を成すための捉え・姿勢・押さえなど。良い振り返りが出来たかと。ただ数をこなす稽古に成らない様に。
 富嶽:打方への崩しは中心を押さえること。これが出来なければ抜きも形にならない。肩への働きが出来ない場合は縦に潰す程度の意識は大切。

 剣杖:そろそろ二本目以降も形にしていかないといけないかな。今日も良い稽古になった。
 一本目:付ける際の動きは、のべるように。打太刀がどこを斬るのか打つのか、その意図で間合いが変わる。仕方も道具が打たれたのならそれを捨てる余裕が必要。固執しない意識でいたいもの。杖を付けた時は静止し、誘いをかける。

 体術:金剛指で身体の伸ばしと緩みの流れを感じ取れる様に為れたら何より。準備体操の変わりではないが、稽古に入る変化のきっかけにも為っている。
 前廻受身:稽古場が畳だったのでその幅を使って稽古を工夫する。自分が日頃どの程度足を退き、指先を入れ込んでいるのか。漠然と遣らずにそれぞれの物差しを作ることも稽古では大切。上達への工夫となる。縦に真直ぐに入る、そこから胸の浮を創るやり方で練習してみる。飛びやすくなるから飛ばない工夫になるかな。長い目で修正と稽古を続けたいもの。
 入身:予定通りに二回分の纏め稽古へ。側面から中心への崩しと足捌き。転換から側面崩しと視点を変えながら練習。見えない下肢を動かして崩しの一助にする。正面入身は、先週の稽古の復習から。動きにある程度慣れたところで、横面からの展開で崩す稽古へ。受け手からの攻めが入ると退く気持ちは良くわかるが、前に入り崩すことが導入になる。間取りの要素もあるので稽古ごとに何が大切か見ることも。

 剣術:構えから。素振りは上段打ち下ろし、しっかりと剣体一致を意識して練習する。下方への打ち込みに気を取られて一致がズレやすくなるので、ゆっくり丁寧に意図するように。
 打ち落とし:先の素振りを相対で練習する。受けは胴を払い切りし、打ちは上段からしっかりと打ち落とし(斬り)体を落とす。このような稽古はあまりやらないので、戸惑いも少しあったかと反省。後半は柄を打たせる形でも練習する。今後はこの辺りの打ち込み稽古も道具を準備して出来ればと思う。
 中心立:打ち込みを前方向(頭頂ではない)でしっかりと受けて、形をつくる。その状態を維持して打太刀の中心へ交点を送り込む(立てる動きとなる)初心・初級者はこの時に肘の緩みで沈みずれて落ちてしまう。緩めても交点が落ちない、中心への捉えをずらさない。間詰も練習。
 間詰:受けた間で立てる。初級・中級者は一呼吸おき詰めていく。上位者は立てる・詰めを一致させる。詰める際に方向がズレる。このズレは捌かれるため、各位の工夫が必要になる。
受け流し:一足一刀から基本練習。ポイントは臍と刀の方向を一致させること。交点に体を入れ込む様にして守り流す。頭部が見える動きを何度か見たが、流す際に見せない様に。

型:古傳(復元)2・3・4本目
 4本目:下段で寄り打たせて、立て詰める。この動きを様々な型の中では最小・内在させていく。通常・間取り・立て詰めと変化させていく。この日は間取りまで。
 3本目:受け流し右側の基本稽古。初心者には受け流すよりも構えの変化で打ち込む技術が実はとても大切。これらの型は仕太刀が先を取って、打太刀を詰めていく。打太刀は受けから中心立の変化で仕太刀を詰めて崩して打ち込む。この間が良い稽古になる。仕太刀は詰め・崩された態勢を受け入れて柔らかく受け流す。

居合:刀を使わずに素手で所々の動きの確認をする。ポイントは肘の緩みと腕と足(下肢)の一致で動く。手を取られるとそこにフォーカスして動きが崩れてしまう。