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Blog 稽古録

徒然稽古録~97~

古武術稽古会柳心会2024年11月30日稽古録

 11月最後の稽古日、今年もあと一ヶ月。残りの稽古は今年の振り返りと稽古納めに向けてかと。様々な風邪が流行っているので体調に気を付けて稽古が出来ればとも思いながら。

 杖:松風における払い打ちのやり方・巴を稽古する上での各種要点を振り返りながら稽古を進める。基本の動きが型の中でどの様に使われ、変化して内在しているのかを少しは伝えられたかと思う。
 組杖1-4本目
愛宕・赤城:構えにおける杖先について。この辺りの感覚は中心感覚と捉える意識・杖先への意識の通りなど稽古を重ねてこないと掴めないモノ。雰囲気は伝わったようで何より。これが出来るか出来ないかで稽古内容に差がでるので各位はそれぞれ工夫して貰えると有難い。
実際はただ捉えるだけに集約されるので、然程きにすることでも無いかとも。
浅間:動きの中で軸を維持できるかが大切。後半の縦回転からの突き入りの際に体が先に動き入り過ぎない様に。
富嶽:肩抜に入るための段階稽古。最重要課題は中心への捉えと詰め。この二つの働きと打方の動きから肩抜を掛ける様にする。実際の抜き方には幾つかやり方があるので応用力が必要になる型かと思う。
 
 体術:金剛指から肩廻し・骨盤廻しへ。身体を活かすための基礎的な動きで温めてから膝の緩みへ。積み重ねて稽古を続けている効果が出てきたのか各位良い感じで抜けていたので何より。
 縦の動き:歩法の延長でゆっくりと丁寧に練習する。直線を意識しながら、向身→半身→向身の流れで膝の緩み・抜きを的確に使い動いていく。実際の各種動作の中では小さく纏めていくものなので大きく動く練習は気づきがあるモノだと実感。
 体捌き:左右の基本的な捌きから。基本概念は裏を取る位置に体を的確に無理なく運ぶ様にする。相対でする際は、身体が相手から離れ過ぎない様に気を付ける。

 剣術:下段構えで左腕の力が抜け始めた会員がいたので嬉しく思う。腕の力を的確に抜くことはも私もまだまだなので、兎にも角にも時間が掛かる。その労を気にせずに稽古を積み重ねていくしかないの有難い事でもある。
 廻剣:両腕の形が三角形以外の形にならない様に気を付けて、ゆっくりと丁寧に。元来この手の動きは非常に苦手なので素振りは非常に大切。緩んで振れる人は良いなぁ~といつも思う……。
 切返:受ける動きが稽古不足。指導側の反省点なので今後の稽古で修正できればと思う。受けると云いながら、実際は押さえる動きなので段階を踏めるように工夫しよう。打ち込みは各位かなり重くなってきたので気が抜けない。あとは速さと集中かと思う。
 基本組太刀:稽古納めに向けての稽古開始。動きのおさらいから、各要点を指導していく。
一本目:足切り・腰打ち(斬り)を的確にできることが最初のポイント。打太刀は先を取って、仕太刀は押さえを意識して。ただ早く使わない様に気を付けたいところ。
二本目(初伝遣い):仕太刀はまずは右足の遣い方を覚えて徹底するしかない。刀(木刀)は自然に立てる様にする。打ち込みは取り上げて慌てず、打太刀は車之打ちを徹底する(上手くなる)
三本目:打太刀の袈裟打ちを良く見て動くこと。慌てずに、打たせる感覚で。
四本目:折敷きから動く際は、軸を立てて縦に道具を扱う事が大切。基本的には初伝遣いをしっかり覚えて貰いたい。腰切をしっかりとおこなう。
五本目:これも基本は初伝遣い。打たせる・斬らせること。打太刀の打ち込みを安易に落せると思わない。打太刀も丁寧にしっかりと打ち込む。仕太刀より打太刀の技量が問われる型。
六本目:後半の返しの動きは斬らせる・取らせること。その上で先ずは大きく動いて返していく。速さで誤魔化さない。