古武術稽古会柳心会2025年02月15日稽古録

杖:膝の緩みをいつもと違った形で解説してみた。場に新しい流れが入ると視点が変化するのでこれまで気が付かなかった点が目に入る様にので有難い。基礎の動きにフォーカスしながら基本的な動きを稽古していく。
組杖:この日の稽古は杖×剣で型を進めてみる。杖×杖と違う形に会員も戸惑うが、打方のこちら側も間が変化して面白い。型稽古は互いの関係性を損なうことなく遣るべきことをおこない、結果的に勝ち負けを適切に表現する形に帰結する。それを成立させる間の変化は、杖でするよりもシビアな感じとなるので面白い。仕方は剣に対してより優位な形で対することになる。その優位性ゆえに間の変化に戸惑って、動きがぎこちなく、戸惑う差に段階が見えて良い指標になった。

体術:後受身における基礎的な身体の遣いかたを見直しながら受身の稽古。顎の引きと後背部から首筋にかけて柔らかく丸く受ける様に。次の段階として膝の緩みを使ったやり方も稽古を進める。関節の各部位を固定せずに流していくことが大切。
構えと中心の攻防:構えにおける腕の位置関係と対外的な意識の捉えをみる。そこから対人で攻めの方向を感じながら中心の守りを稽古していく。基礎は相手の中心に対して立てること。この意識と動きを攻めの動きから学んでいく。
坐技呼吸法:肘の緩みと基本的な崩しの学びから。必要最低限の動きから基本の崩しへ。受けの中心を捉え続けながら良く見て感じる。
合気上げ・柾目返し:共に基礎(1)を稽古していく。始めは動きを大きく行って受けの変化と呼吸を掴む。この段階では、崩すことに執着しないことが上達の決め手になる。特に合気上げは受けがあえて固定化することで、取に対して学びやすい環境を作っていることを
を踏まえて稽古を重ねる。

剣術:構えを丁寧に形作ることから、型稽古の段階的な稽古へ。折敷からの動きになれてから基本組太刀四本目の段階稽古へ入る。仕太刀側の初心的な動きは剣を立てることから、小手斬りへ変化していく。自分がしている動きがどの段階の動きかを良く考えながら稽古を進めて貰いたい。腰切は、刀を打太刀から外さずに入れる様にする。また打太刀は腰切に対して逃げずにしっかり斬られて負けることが肝要になる。これが出来ないと型の理解が浅くなる。打太刀側は刀と体の捌きを一致させる。
華車刀:型の手順からおさらいし、拍子を意識しながら稽古を重ねていく。上下の遣い方・足切り・腰切へのポイントを順次解説する。腰切へいたいる際に待太刀を無視した動きをしないことが大切。最後に待太刀の変化を少し解説。
居合:基礎の一文字抜きを新しい方に指導しながら、他の会員の動きを観て随時ポイントを伝えていく。・縦に抜く際に速さで抜かず体と一致することを優先する。・低い姿勢で抜く際は腰を持ち上げないように注意す。・勢いで抜いて刀のコントロールを見失わない・
坐居合:・九本目の左撞きはおきにいかず、しっかりと撞く・刺す動きを表現する。・十本目の切り付け時に腰を廻さずに半身を維持する。