3月の暖かい日差しの中稽古場へ。この週末は冷えも一端落ち着いて暖かい様子。週明けのことは考えず、花粉も考えず……。資料をあたりながら柔術についてアレコレ思うことがあった。今日の稽古で少し検証して導入できればと思う。
杖：杖を使って身体の前後・側面を伸ばして、膝の緩みへ。下肢を緩めながら、自由に動いていくがそれぞれの個性が出ていて成程と思う。仙骨から崩れる意識で、身体の赴くままするのが一つのポイント。
一人杖：表・裏の手順をとおしてから、それぞれの段階稽古。内観して感じる部分と鏡越しに観える絵との差を捉えながら、間を変化させながら稽古を重ねる。一筋の直線を見ながら縦動いて。
組杖：1-3本目
打方・仕方それぞれ順次交代して稽古を重ねてもらう。打方として大切なことは打ちこみの速度ではなく、一調子で動いているかどうか。一調子で打ち込めば、互いの稽古に繋がる。相手が対応できるモノで行うという自分勝手な思い込み、我が強い意図がでる打ち込みは互いのためにならず下手になる稽古となる。初心者・経験者関係なく互いが実りある稽古にして貰いたい。
4本目：昨年から工夫している、中心詰めの形から。肩を抜く柔ら的な崩しの基礎にフォーカスした形。結果を先に求めがちになり、それを支える部分が疎かになり易く切れやすい。詰めるときの方向は視覚の影響が多大にでるので各自工夫が必要なる。
剣杖：一本目は付がとても大切になる。打太刀に対して抑え・誘うを明確に表現する。最後の極めも手を抜かずに付ける動きを明確にする。
体術・柔：膝の緩みから、継足の練習へ。武術・武道の一般知識として久しぶりに行う。練習しながら母指球に重さを載せずに柔らかく歩くことを意図しながら行うと良い感覚が掴めた。古傳杖術の師範から伺った足捌きの要点を思い出した。
受身：構えのチェックから入替の稽古へ。その動作時に受身を入れて前受身・後受身を練習する。単独で行っているとその運動だけにフォーカスして、どこでどのように使うのか見えていない様なので試しにしてみたが良い感じになった。
手解：其の一から丁寧に要点を確認しながら練習する。木刀と同じ握りが出来る様に各位に工夫してもらう。会員にはいないが、握るというと痣ができるほど力を込めるやり方もある。当会ではそれは厳禁なので間の対応ができる握りが出来るよ出来るように剣術の握りを再度振り返って貰えればと思う。
鬼拳：先に練習した手解から。受けは間の捉えは行わず、取りの動きを適度に抑えて稽古を進める。霞当の練習も良い感じ。
両手取：肩抜落はこれまで様々な形で稽古を進めてきたので、各位意図を掴んで稽古して貰えたようで何より。動きに慣れてきたら最後の極めも入れてしっかりした形に今後できればと思う。
小手詰：一見すると引き倒している様にみえますが、稽古中に伝えた要点を忘れずに。その部分はどの技でも大切な点となるので今後の稽古で培って貰いたい。稽古中に素直に行うと受けの顔が膝に来るとの質問は正しいので問題はありません。ただし稽古においては、崩したら前足を後方へ移動するようにして下さい。事故・怪我の無い稽古のために。
剣術：構えの変化を使いながら、対応（勝口）の一例を伝えて稽古していく。この様な稽古をおこなうとそのやり方が絶対だと勘違いし易い、あくまで一例に過ぎないことを忘れ内容に記憶に留めて貰いたい。
切返：会員各位にそれぞれの稽古時のポイントを伝えながら稽古を進める。少しずつではあるが、両腕の伸ばしと肘の緩みが浸透してきた感じ。打ちも重くなってきた。
型：基本組太刀三本目・三角切留・引疲
基本組太刀三本目：打太刀は先を捉えて動いていくが、流れで適当に早く動かないことが大切。単純で手数が少ない型だからこそより注意深く稽古する。仕太刀は打太刀の動きを捉えて抑え、動きを誘う。最後は袈裟切落になるので、八相構えから袈裟切りをしっかりと行う。
引疲：初伝遣いの待太刀を中心に進める。待太刀は誘われて打ち込んだ際にしっかりと打ち廃り、そこから縦に切り返す。足幅を広げて低く斬る姿勢を作れる様に丁寧に動く。
居合：基礎の動きを新たに修正して今後の形にしていく。居合に関しては昨年末から整理と修正しているが、大分方向性がみえてきた。今後は基本型からの技量向上が目標。最後に全員で立抜刀の二本目を抜いて終了。