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Blog 稽古録

構えと間の動き

古武術稽古会柳心会2025年08月09日稽古録

 杖:一人杖(新・旧)・組杖 4本目・5本目
 体術:金剛指・軸作り・膝の緩み・足入替・受身各種(前・後・廻り)・小手返・腕返・
 鬼拳・両手取からの展開(腕返・裏取)
 居合術:一文字抜・腹抜・腹抜突・縦抜・切上・型 坐居合一本目・各自課題
 剣術:廻剣・切返・中心立・右旋・左旋・木葉落(基本・間詰)
 小太刀:構え・波立(基本・当拍子・外し)

 杖:一人杖から練習開始。動きを曖昧にならない様にしっかりと打ち込んで繋げていく。旧バージョンでの袈裟打ち・膝下打ちの動きを見ていく。巴での体捌きと打つべき位置を注意しながら練習を続ける。
組杖:4本目・5本目※この日は打方の強度を上げて型稽古を進める。
4本目:仕方が巻上する際に打方に対して捉えが弱くなる傾向が各位ある。有りがちな事ではあるが、そこを修正・意図し続けることが学びになると思うので気を付けて貰えればと思う。中心への意識が有るからこそ技になるので、これは隙を無くす・減らすことにも通じる。
5本目:歩みと道具の関係性を見直し、各位少し良くなってきた感じが出てきたので良かった。型が成立しない時は先ず構えを見直すことが大切。

 体術:軸作り・膝の緩みの感覚をいかして、足入替・受身各種を練習していく。前廻受身も久しぶりに練習してみる。前に飛ぶのではなく頭を足の間へ入れ込んでいく。これが最初の関門かと練習しながら再確認できた。自分の動きももう少し良くなる様に工夫を考えないといけないなぁと反省……。
 鬼拳:少し間を見て練習していく。肘の緩みを大切にしながら、受け手を外してからの霞当は適当に打たずに丁寧に打つこと。
 両手取からの変化:この日の練習は、外されたところからの展開を数手練習していく。練習していくと頭の体操になる雰囲気が出てくるのは歳のせいか……。
 裏取:背中側を取っていく形で崩しを掛けていく。この時に退く動きではなく、受けの肩を縦に返していくことを意識して崩せるように各位工夫して下さい。
 剛体:Zさんへ敢えて固めて貰い崩しを掛けてみる。見事な身体の剛体化に功夫を感じてしまった。丁寧に真摯な稽古は身体を此処まで変化させるのかと感嘆してしまった。何となく崩せて一安心(中心の捉えが伸びたら無理だな……。)

 剣術:廻剣をしながら、胸・背中の扱い方を少し工夫してみる。三拍子の動きから二拍子へゆっくりと移行していく。身体が少しほぐれてきたので基本稽古へ。
 右旋・左旋:袈裟打ちを受けてから受け流していく流れで練習していく。右旋左転への部分稽古・受け流しの練習として良い流れになったので、この感じを忘れずにいて貰いたい。
 小太刀:この日の稽古は、波立での三種類の動きを検証・練習する流れになる。基本の受けは各位まずまずの動き、受ける位置を揃える事が今後の課題かと思う。構えも各位良くなってきたので安定してきた感がある。当拍子に関しては、?が見えるが雰囲気は少しずつ掴み始めた感じかと思う。基本の受ける形(意識)を踏まえての動きなので、個別の動きではなく連なる動き・変化と理解して貰えればと思う。外しは、間の動きなので特に言葉で伝える事はなく、見たままやって貰えればと思う。上位の各位は良い感じ、あとは打太刀との捌いた際の間合いの微調整が必要になる。これは打太刀側に捌かれた・取られた感を与えるのに必要な事なので各位の工夫が必要になる。