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小太刀と半身の使い方

古武術稽古会柳心会2025年08月30日稽古録

 杖:三方突・崩し・組杖:四本目
 体術:金剛指・軸作り・揺らぎ・膝の緩み・足入替・構え・一致突き・突躱し・小手返(二種)・仙骨落・背落
 剣術:構え・素振り各種・切返・中心立・巴合・小太刀:波立・受流・入身・正眼切

 杖:三方突から練習開始。切先返・打下での体の入替を意識して練習する。対人での三方突も中心を捉えて動ける様にしていく。先がズレていても中心をしっかりと捉えて動ければ問題はない。道具の位置は練習で直るが、捉えに関しては意図し続けてやっと形になってくる。何を大切にして練習するかが重要になる。
 組杖:四本目
 部分稽古での崩しで動きの要点を掴んで貰ってから、型の練習へ。誘いの動きを打方・仕方共にしっかりやって貰う。最初の誘いは歩み寄る動きの中で行うので、必然的に間合いの外となります。二つ目の誘いで交差の間となり型が動く。型の要求を丁寧に噛みくだき一つずつ体得できるようにして下さい。
 打方を崩す時は、中心→抜くべき点→腰→下肢の流れとなる。肩が抜けなければ中心から押さえて詰めることも大切です。また崩し終わった後の打方との位置関係も今後は良く考えて動く様に各位工夫をお願いします。
 弾き:少しだけ練習する。組杖六本目で使う動きなのでさわりだけでも思いやってみる。巻落の技術は表現を変えて使うだけなので、頭を柔らかくして練習する。

 体術:軸作りから指先を意識して揺らいでいたら、指先に軽い痺れを感じ始めて良い流れ。久しぶりにやっても稽古がズレてなければおのずと體づくりは進んでゆくものだなと感じる。
 一致突:当会の突きは威力を求めず、上半身・下半身の入替と下肢と上肢の一致を旨として練習する。緩んで無理なく間をつくらずに打つ。
 拳避:互いの動きを読み、打ち・躱す(守る)をおこなう。この日の稽古では緩んで打つ感じが上手く伝わらなかった感じ。二種類の練習を指示した弊害だったかと反省。打つ時は、緩んで自然な速さで打つ。
 仙骨落:Zさん、功夫で培っている下肢の粘り強さを発揮して強靭な雰囲気。その雰囲気に飲まれずに崩れる方向を掴んで掛けていく。この下肢に緩みが加わったらかなりのものだなと思う。

 
 剣術:構えから始めて各形を伝えていく。どの段階の人でも其々が今の段階の構えを取れる様にならなければと気持ちを新たにする。その流れで素振りへ。
 車の打ち:左肘の緩み方と打ちと下肢の一致など、要求度が比較的高い素振り。特に肘の緩みが非常に大切になる。Iさんの動きはなかなかに良く、会員諸氏は良い参考になったかと思う。車の打ちが形にならないと基本組立五本目・風心之太刀五本目が形式だけのモノになってしまうので、頑張って貰いたい。
 切返:この日は、それぞれの間合いの取り方、道具の扱い方にフォーカスした稽古になったかと思う。当会の間合いの取り方などを各自確認してもらう。
 中心立:上位者には次の課題的なやり方を伝える。其々の課題と次に意識する部分を伝えていく。立てることは取ることに繋がる。いずれ構えに繋がっていくことを願う。
 巴合:久しぶりに受け流しの延長で練習する。単式の受け流し、型としての技術など様々な形で受け流しという技術を深めて貰えればと思う。
 小太刀:波立・受流・入身・正眼切
 入身:波立の技術が基本となる。受けて体捌きで入る。一言で終わる形だが、それぞれ少し足りない。それが修正・深めるべき点なので課題が見えて来たのなら有難い。遊びで、小太刀で学ぶべき半身の身遣いを遣ってみる。個人的に怖がって足が捌き過ぎたのが反省点で修正点。
 正眼切:誘い・見せて、切らせる。初めて遣る人が多いので楽しんで貰えたのなら何より。剣術型の面白さが詰まった動きなのでまたやりたいと思う。