古武術稽古会柳心会2025年11月29日稽古録
杖(自主):膝の緩み・構え・袈裟打ち・切先返・打落・巻落(単・相)
型稽古:組杖六本目
体術:軸作り・呼吸法・膝の緩み・足の入替・前受身・構え(入替)・側面入身・
型:両手取・両手取(裏取)
剣術:構え・素振り(一本目・二本目)・抜き・基本組太刀六本目・六之太刀(寄)
稽古前にここ最近気になる部位について会員と四方話に興じる。様々な知見に富んでいて気付かなかった、知らなかったことがあり、良い時間になった。考えを大切・通すことも時には必要なことであるが、日々刺激を受けて頭の中を流転させるのも健康であるためのやり方の一つかも。

自主稽古:杖を持っても膝を緩ませるやりかたの一つとして、お尻を後方へ押し出すやり方をよく使う。この日は良い感じに膝が緩み、だいぶ楽に自由に動けていた。この感覚が常日頃できる様に少しずつ深めていきたい。
袈裟打ち:緩く楽に打つことを優先して打っていく。強く速く打つことは、それぞれの段階の違いは有っても然程難しくはない。その真逆の打ちは実際におこなうとなかなか難しい。身体の癖などを知るには時には良いやり方だと稽古を観ながら思う。心理的な防御が働いている様子が見て取れるのも観る学びになる。
相対でする際に間合いを調整し、適切な部分で打てるように気を配りながら稽古していく。適度な緊張感が持てる稽古の積み重ねが、おのずと上達へ繋がる。
巻落:受け手への捉えを踏まえて、ゆっくりと道具と身体の一致を大切にしながら稽古を重ねていく。螺旋の動きと働き、腕と膝の一致などポイントを伝えながら(途中少しだけ六合理論についても言及する)
型:組杖六本目
適切な速度を設定し流れと極めにフォーカスして稽古を進める。打方・仕方それぞれの道具の持ち方、捌く方向と弾きの角度の一致など。自分の稽古も踏まえながら深めていく。間を取る雰囲気が出てくると先に入る動きをしやすくなる。

体術:軸作りをしていると身体に浮く感覚が出てくる。良い点・悪い点があるのでそれぞれの段階で工夫が出来る様に、その都度指摘できればと思うが難しいもの。基本は適度な上下が共存した状態。人はどちらかに行きやすいので、絶えずの工夫が大切になる。
足の入替:膝の緩みをいかしながら行い、最後に前受身を織り交ぜてみる。受身の時に足を踏ん張らせずにできることが大切。手順にならないコントロールも良い訓練になるかと思う。
側面入身:入身時の足幅、腰の位置など気を付けて稽古する。この日は上体の切はさほど意識せず入ることを大切に進める。それぞれ身についてきた雰囲気が出てきたので良かった。
型稽古:両手取・工夫
手解きからの打込みの際に肘で中心を捉える事が非常に大切になる。慣れてくると意図せずに楽をしたくなる動きなので絶えず大切にして身に付けて貰いたい。受けへの肩の抜きは型の中では、微細な動き、働きとなる。その点を踏まえて丁寧に積み重ねて貰えればと思う。
流れで裏取の工夫をおこなってみる。型として制定しても良いかもしれないと稽古しながら思う。体捌きで受けの裏を取る様にしていき、その流れで崩し・極める。
素直に縦の体捌きで崩そうとしてくれたので良い流れになった。己(我)が出て、技で崩す動きが出てくると別物になってしまう。それは稽古の崩壊ともいえるので、気を付けていきたいこと。

剣術:居合腰について少し注意点を伝えながら、基本素振りをおこなっていく。肘・胸の緩み、下肢の緩みと安定の創造と深めるべき点は結構あるかなと打ちながら思う。膝の緩みと胸の緩みの協調をいかした素振りも時々進めていく。
抜き:相対で大きい動きと纏めた動きの両方で磨いていく。その際に受け手(元立ち)の構えの作りが大切になる。また抜く際は、敢えて物打ちより深い場所から行うことが、良い稽古になる工夫といえる。最後は少し速度を速めて抜いてみる。少し雑さが出てしまったので気を付けていきたい。
型稽古:基本組太刀六本目・六之太刀
基本組太刀六本目
三本目の前提をまずはしっかりこなすことが非常に大切。袈裟切落から縦筋に刀を変化させて打太刀の中心を取る。この動きが出来ないと六本目に入れない。次に打太刀が抜き切に入り、仕太刀がそれに応じて抜き返して切落中心を取る。結果的に三本目と同じ形となる。勝ち筋を変えて抜かず、打太刀の動きを読みきり間で入り中心を取る形も砕きの勝ち筋としてはあり。但し型が要求する勝ち筋に、しっかりと習熟した上での動きである。
まずは形の上で負けて、抜き返すことで型をつくっていく。これが現状最適だと考えている。勝ちに焦るよりもより深い剣理を段階的に知り習得できる。

六之太刀
各型のポイントを踏まえながら、寄りにフォーカスして稽古をすすめる。多少強引な流れではあったが、会員諸氏の協力のもと最後までいくことができた。ご協力ありがとうございます。
華車刀:足切りからの体捌きと腰切の足捌きを少し伝える。来年は前半の打込みと二本目の稽古も進めていければと思う。まだまだ面白いことがあるので楽しんで貰えたらと思う。
三角切留:この型の成否は、受けきる形(初伝遣い)をつくれるかどうか。形が出来ている人には後傾を遣い打ち込んで貰う。来年には次の段階に入れるかな。
引疲:この型だけ、待太刀にフォーカスする。切先から適切な間で打ち込み縦に切先返すことが最初の学び。寄太刀の中心から切先を外さぬこと。寄太刀の平正眼への変化も深めていきたい。
獅子乱:まずは受ける間と身体の分離遣いを知る。気が付けば単純明快な事柄であり、この先の右転左転で必要になる技術。師匠が必ず刀を立てていた意味も体感で理解できてきた。
巻太刀:久しぶりに間の打込みを一手だけ行う。体得すべき間をモノにして貰いたいと改めて思う。車の打込みも来年あたりから本格的に深めていきたい。
