古武術稽古会柳心会2025年12月20日稽古録
杖:膝の緩み・廻杖・松風・巴・袈裟打・一人杖・三方突・組杖
体術:金剛指・膝の緩み・足の入替・前・後受身・構え・側面入身崩・背落
剣術:構え・基本素振り・袈裟打ちの確認・切返・中心立・
型:六之太刀・基本組太刀
居合:一文字抜・各自課題

杖:杖の両端を意識しながら重さを感じゆっくりと膝を緩めていく。場に靄がかかった様な感じに違和感を持ちながら進めていく。廻杖・松風・巴をする中で違和感も消えて、視野も広くなる。
袈裟打:両腕のバランスを意識しながら打込んでいく。その場・体捌きとやり方を変えながら、両腕の伸ばしを意図してもらう。ゆっくりと浸透してきた感じを出してくれたので有りがたい。
三方突:次の段階を意識して、さらに注意すべき身体・道具のポイントを伝えていく。杖の持ち手について正否の良い質問が有ったので答える。こちらが気が付かない事について質問があるのは有難いのでどんどんして貰いたい。
組杖:四本目から進める。中心を捉えた上で打方との間合いを踏まえて崩す。その時々の適切な間合いが取れる様に数をこなして掴んで貰いたい。五本目は先週の気づきが活きて、各位次の段階に入った。

体術:金剛指の練習から脱力も研鑽していく。力を抜くという事のそれぞれの違いと理解が進むことで体術・柔らにいきてくるので、楽しみながら上達して貰いたいと思う。
後受身:最初に身につける技術と状態について少し話をする。断ちがたい生理的反応に対してどの様に対応するのが適切なのかについて今の考えを伝えた。受身は先ずは身を守るために、次に技術として深めていけば良いと思う。
側面入身崩:半身で前足を緩めて入っていく。この入る技術が最初の関門となる。来年はより間を踏まえて精度を高めた形で稽古ができればと思っている。下肢の緩みと捉え方がポイントになる。最後の崩しはそのさきの技術となる。
背落:自分の技術の未熟さを他者に転換せずに深めていきたいと思う。次の課題が明確になってきたので焦らず歩んでいければと思う。万人に掛かるモノは無いが、精度は高めていかなければいけない。

剣術:来週の稽古納めに向けての型稽古を中心に進める。それぞれの打太刀をしながら各位の成長を感じつつ、来年の方向性もみていく。
型:六之太刀
一本目:手順は問題ない感じ。細かいところは今後の稽古の中で修正を重ねてより高みを目指して貰いたい。二つ目のやり取りも少しずつ稽古ができればと思う。
二本目:初伝遣い其の一も大分身体に馴染んできたので、来年は其の二を中心にしていければと思う。各位の習得に期待したい。
三本目:型の流れはまずまず。切先返も申し分ない。前半の寄の体捌き・刀捌きの本格的な鍛錬をこれから進められればと思う。自分もしっかりと振り返り向上を目指したい。
四本目:初伝の捌きは良い流れ、次は刀の扱いが大きな課題となる。刀のコントロールを身につけるための一歩として、この型をしっかりと利用して貰いたい。
五本目:久しぶりに本来の太刀立てを指導する。待太刀の打込みが出来てこないと意味をなさない型なので上級の型ともいえる。腰を廻さない打込みの学びになる。この型も来年は少し前に進める雰囲気があった。
六本目:受け流しの技術向上が今後の課題になる。基本の受け流しから見直してそれぞれの修正して貰いたい。
基本組太刀:六本目の特訓の様に稽古を重ねてきたので、参加者はそれぞれの段階で理解を深めていることが判った。今後は打太刀も覚えてより理解、技術の向上を目指して貰えればと思う。
