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巻太刀

古武術稽古会柳心会2026年02月21日稽古録

自主稽古:巻太刀(詳細解説編)
体術:骨盤廻し・金剛指・軸立て・呼吸法・膝の緩み・受身(前・後・廻)・半身構え・半身入替・半身入り身崩・小手崩・間取り(遊び)
剣術:構え・基本素振り一本目・車の構え・車の打ち(段階練習)・巻太刀(段階練習)
型稽古:巻太刀

 家を出る時にスマートフォンを忘れて一瞬残念になり、こんな日も有るかと思い稽古場へ。稽古中の写真が取れないのは残念だったがしょうがない……。稽古中の写真は後から見直すと稽古中には気が付かなかった事柄を見て取って糧となる。観る目を鍛える意味でも良い方法。

 自主稽古:始めは居合の基礎を遣ろうかと目論んでいたが、巻太刀について質問が来たのでその稽古兼理論の解説へ。まずは巻太刀とは何を意味しているのかを解きほぐすとこから始める。これをせずに技術論に入ると前提のズレが生じるので非常に大切な過程。人は同じものを見ても其々の尺度で物事を見て、理解し判断してしまう。Iさんに段階を踏みながら伝えていき、どの様な技術と術理が前提になっており、段階を踏んで構成されているのか、実技を交えて進めて納得・理解を深めて貰う。

 体術:骨盤廻しから身体を伸ばして、解きほぐしていく。その流れで金剛指へ入り何時もの稽古の流れへ。
 軸作り:最近は省略しがちだったので、この日は少しだけ詳しく伝えながら作っていく。始めは感覚が無く・単なるイメージでしかないが、薄く積み重ねていくことで自分の内側に静かに着実に形作られていく。心身が適切に緩み、かつ内観が活性化されるとしっかりとした実感と共に現れることもある。
 足入替:この日は静かに丁寧に入替をおこなう。ただ早く行うことも大切ではあるが、精度を高く静かに行うことも非常に有益。心身の緩みに繋がる稽古になる。
 受身:畳の稽古場だったので、改めて各受身で大切にすべき点とどの様な形で使われるのかを解説。良い質問もあったのでそちらも解説する。守るべきところ、そこから応用・工夫して様々な展開へと入っていく。
 半身:構えの形から、膝と足先の方向と膝関節で無理のない方向などについて少し解説する。基本は楽に無理なくの感覚を大切にして姿勢を作っていく。そこから受け手の突きを捌き崩す練習へ。その際に相手への軸の影響と工夫なども。
 小手崩:先の動きを前提に小手崩しの練習へ。この動きで大切にして貰いたいのが、縦線に対してズレることなく動くという事※これが「縦の動き」の基本となる。下肢を転換するので、横に振るような動きに見えるが振らないことが大切。腕への崩しは、結果として下に落とす動きのみとなる。
 


 剣術:正眼構えから基本素振り一本目に入り、剣術稽古開始。末端を意識しながら肘を緩め立て、まずはゆっくり丁寧に動きを精査する形から。その後、車の構え・車の打ちの稽古へ。
 車の構え・打ち:基本は半身構えからの変化となる。撞木足で形作り刀(木刀)もち柄頭しか見えない構えを作る。打ちには段階的に下肢の動き→刀(木刀)の動き・一致した動きという流れで、車の打ちを練習していく。
 巻太刀:この日の稽古のメイン稽古。基本素振り一本目を前提とした切り分けと立てることが動きの中心となる。①正眼構えを切り分け、立てる②切先を外すという事の意味③肘・腕の遣い方と伸ばしについて④打つべき範囲と間合いの関係性⑤巻き上がり・詰める動きという事等を段階的に練習する。この動きも先の体術と同じで廻す動きを極力小さくし、出来る様にしていく。打太刀は絶えず返し・取るという前提の上での稽古になる。特段固めず自然な形で積み重ねていく。
 型:巻太刀
 寄太刀・待太刀の手順を解説しながら型として稽古していく。特に待太刀は中心を極力開けずに打つことを絶えず意識して練習してほしい。これがどの程度できているかがこの型の質を図るモノとなる。稽古中に袈裟切りの使い方も少し解説する。この形だけ真似て本質を見ないことは非常にもったいないので目を開き掴みとって貰いたい。