古武術稽古会柳心会2026年02月28日稽古録
居合:一文字腰・腹抜・縦抜・壁抜・下肢の工夫
体術(柔):軸作り・膝の緩み・呼吸法・足入替・構え・中心の捉え・受身・崩し
型:撞木小手返・転換小手返
剣術:構え・基本素振り一本目・切落・抜き
型:基本組太刀六本目・巻太刀
二月最後の稽古日、春らしい雰囲気で花粉に困る。室内の室温の調整も難しく……。

居合(自主稽古):一文字腰を丁寧に抜き始めて、壁抜き・床返と鞘引き・撞木の遣いを主題に稽古を重ねていく。下肢の緩みとコントロールそれを踏まえての道具との一致を求めていく。
縦抜:まずは半身遣いと片手斬りで調整していく。抜くために腕を前方に出しやすく、肘を伸ばしてしまいがちになる。肘は緩め、過度に伸ばすことなく、L字の形で切先から頭上に立ち上がる如く抜いていきたい。刀の寄せも大切な動きなので少しずつでも自分のモノにして貰いたい。
型:ここ最近古傳の伝書をつらつらと読んで、下肢の遣い方について気になる事柄があったので抜いてみる。日頃の使い方と違うの新鮮みがあり、楽しくなる。逆手での納刀も趣が変わってくるので身遣いの学びもなる。
体術:軸作りと呼吸法で心身を落ち着けて、暫し静寂を楽しむ。軸作りの際に、軸をどの様に構築するのか少し話す。心身は不思議なもので、そのイメージ次第で雰囲気が変わってくる。浮きやすい方は、大地へしっかりと通していくとプラスになるかと思う。
中心の捉え:向き合い手首付近で交わりをつくり、そこから互いの中心を捉える。まずは前後進退で準備を進めながら、意図すべき点などを話す。その後攻防の遣り取りへ入っていく。柔術の下準備にもなるかと思う。

型:撞木小手返・転換小手返
撞木:当会における小手返の基礎的な概念とやり方を練習してから、撞木の身遣いでの崩しを型の動きで修練していく。受けの質が難度を動かしていくので受けの稽古にもなる。固めず緩やかに軸を立て、中心への捉えを外さずに撞木をいかす。
転換:歩み寄りから、受け手の霞に当て身を入れ動きを引き出し小手返しに繋げて崩す。霞への当て身に際して、予備動作をせずに半身での入りで打込む。構えの延長にある動きになる。転換は縦の動きで行い、極力余計な働きを消していく。
体捌き:遊びとして古傳にある体捌きと霞掛けの練習を少しおこなう。敢えて捌くことで受け手への影響を高める身遣いは中々面白い。取っ組み合いの稽古でも活きる技術なので、工夫次第で広がりがある。
剣術:素振り一本目で肘と身構えを練っていく。道具の末端を意識し活かして切りにつなげていく。その際に打力(威力)は考えないことが大切になる。道具をいかすことを主題として稽古は行いたいものだと思っている。人は道具に影響されるものなので、そこを絶えず間違えずに型を練っていきたい。
切落:先週の流れから切り分ける雰囲気を大切にしながら練る。特に受け手の構えと反応が斬り手を育てる事を掴んで貰いたい。活かすも殺すも構え次第。柄頭を立てる様にし、切先をいかして斬りかかる。切先から物打ち辺りで受け手を切り分ける様にする。
抜き:切落の流れから、抜きの稽古へ。肘・膝の緩みを遣い、腕の伸縮に頼らずに体で太刀を扱う感覚の一端が掴めれば何より。そこから慣れてくれば正確な打ち筋、速さ・遣り取りを求めていく。

型:基本組太刀六本目・巻太刀
六本目:切落・抜きを合わせて、後半部分の動きから練習・稽古していく。この稽古で忘れてはいけないのが、遣り取りと打太刀・仕太刀の遣るべき動き。互いが合気の状態になり、先も後も無くなり反射で動く様になりやすい。律し遣るべきこと最優先にする。前にも記したが、まずは打太刀の動きを最大限引き出し負けるぎりぎりまで待つことが重要になる。
巻太刀:先週に引き続き巻太刀の稽古。この日は、車之打ちに少しフォーカスした内容になったかと思う。寄太刀は打たせると同時に打つ気概を持って歩まなければいけない。この心持ちを持てるかどうかが一つの分水嶺になる。何となくではなく、明確に迷わずに当たり前のことにしなければいけない。少し厳しく伝えて、型稽古するとこちらも余裕がなくなるが、良い動き、遣るべき動きを表してくれた。自分次第で幾らでも楽しく、難しく充実したモノにできるので頑張って貰いたい。
