古武術稽古会柳心会2026年03月21日稽古録
この日の稽古は、当会の基礎となる動きとその要点(要訣)を丁寧に分解しながら稽古していく感じになった。参加者が少ないこともありマニアックな稽古になってしまった。日頃、意識することなくおこなっていることを振り返る感じになったので、動きの見直しにもなった。

杖:袈裟打からゆっくりと身体を温めていく。程よく動く様になってから一人杖へ。表・裏と手順を確認してから各位の流れで振って貰う。道具との一致が曖昧な感じがする。流れを優先に振っていく。暫くすると何時もの感じに戻ってきた。
一人杖:新版から旧版へ入る。松風の三連続と縦の体捌きに少しフォーカスして練習していく。道具があると横への動きに入り易くなるが、各位良く動いて最小に抑えて動いてくれていたので成長と進歩を感じる。この時の動きは、道具を螺旋に身体に巻き付ける意識が出てくるとより縦の動きがし易くなる。三方突きでの杖を付ける意識はこの日の稽古全般に共通する導入にだったかと思う。
型:二本目(工夫)・四本目
二本目:後半の動きから袈裟打を中心に稽古してから、①巴を導入した形で繋いでいく。遣り取りの間を増やして、体捌きの稽古になったかと思う。付けられると下からの切り上げは見えず、中心を押さえて詰められるのは良い学びになった。この動きの根源は「立てる」という技術の流れの一端だった。
四本目:各位詰め・抜き崩しをした際の極めの位置関係・意識が良くなっていた。継続は力だと改めて感じる。稽古毎の積み重ねが見えるので、会を開いて良かったと思う。流れで詰め・崩す際の受け手が抵抗・返しをしてきた時の対応も稽古してみた。ポイントは中心をどの様な時も捉え続け、慌てずに両端をいかしながら動くこと。

体術:身体の節々を軽く伸ばしてから金剛指へ。この日は縦ではなく横に広げた形で肩甲骨・肩まわりの遊びを取る動きをやってみる。指先を意識して、肩甲骨周辺から数ミリ伸ばす。緊張伸展は負荷が強いが、緩むと流れ・抜きが明確になり導入としては良い感じ。
縦の動き:構えから縦を意識して転換・転身していき最後は撞木になり前炬となる。この動きは刀を持てば、重さを伝える一瞬に、体術なら斬りの表現となり受け手に伝わる。何気に大切な動きの一つだが、当たり前すぎて気が付かない感じか。
肩抜落・後受身の練習も兼ねて行っていく。如何に手順通りに動き受けに余計な情報を伝えないかが最大のポイント。受け手は軸を立て、膝を緩め中心を柔らかく捉え続ける。自然に動くことが大切。
突き落とし:結果的に腕を遣わず、下肢をどの様に扱えば崩せるかの導入になった。前膝の緩みと撞き込みと奥足の踏み込みの一致が非常に大切になる。突き崩そうを思わないことがポイントになる。我欲は動きを潰す最大の要因となる。
正面入身崩:当会の受けを前提とした中で、余計な事をせずに動かぬ受け手を崩すのか。まずは、動きの要点を最も単純化したモノで稽古していく。身体に馴染み始めた段階で、動きを滑らかにするとどの様になるか一端を示す。傾斜から軸を立てることの意味と働きが受けを崩す要因になることを見せつつ練習して貰う。
極めは、最終的な装飾的な部分であることも伝える。極は余裕を表しているともいえる。なくても困らないが、受け手・第三者に解らせる意味合いが実は強く、余計な部分であるともいえる。

剣術:基本素振り一本目を前回の復習を兼ねて丁寧におこなう。切先を活かしながら肘の緩み・胸・後背の遣いで振り上げ、斬り下ろしていく。特に肘の緩みは初歩でありながら絶えず研鑽を深めていく部分なので毎回ぬり重ねていく。
切落:基本素振り一本目の動きからどの様に切り分けていくのかを観ていく。その後、前膝の緩み・踏み込みなどを入れ切落の形を整えていく。最後の後半部では、剣術(切落において)では「立てる」ということは何を指すのかを解説、稽古する。
切返:打込む間合いと拍子にフォーカスして稽古する。各位先週の課題をいかしながら良く打ってくる。打ちも適度に重く、受けに響く。
型:華車刀・三角切留
華車刀:腰切の際に切先がくる位置と撞木の遣いなどについて伝える。撞木の遣い方は、上級者に習得してもらいたい技術なので一致から見直すことが大切。
三角切留:中心立を中心に稽古を進める。立てる・流すなどこの日の稽古の流れを受けて、それぞれ見直す。傾斜の遣い方の少しずつ形になってきたので、良い流れだと思う。次は待太刀で刀(木刀の寄せ)について稽古を進めればと思う。

居合:最後に横刀の稽古として、素手で打つ練習する。押される流れで半身・撞木になり切先(指先)を首筋に撞け入って貰う。鞘引きの動きを何処まで意識できるかが稽古かと受けを取りながら思う。ただ速く撞くことだけは気を付けて貰いたい。
