今日から五月。稽古方法を少しずつ工夫しながら稽古を行っているがまだまだ先は長そうな雰囲気。師匠のやり方を元しながら、自発工夫になる様な形に持って行きたいが…。
自主稽古の杖では、廻杖(バトンの様に杖を自由に扱う感じ)では体軸の合せと道具(杖)と体を繋げる事を大切にしながら。この感覚を杖で深めると他の道具にも波及しやすいかと思う。巻落を様々な形で練習してみる。
体術稽古では、膝の緩みの活用を幾つか行ってみる。ほぼ毎回行なう膝の緩みはかなり大切な動きなのだが、どの様に使うのか観えて居ない様なので、受けを通して感じて貰った。練習する事で、相手との繋がり、自身の身体の繋がりの関係性が見えたかな(受けの稽古で技を上手く掛ける事に意識を持たない様に注意が必要。受けの稽古では下手な掛け方のほうが得る事は多い)
最後に柾目返(一)を丁寧に練習。まずはこの掛け方をしっかりと自分のモノにする事が大切。半身の捌き、肘の緩み、体の一致、中心感覚などを型を通して得て行きます。
剣術で扱う縦の動きの学習として、単独動作四種類を流して覚えて貰った。初心者は、「一円」「浮木」の二種をしっかり出来る様に。
剣術の守りの技術として「木葉落」を練習。刀を固めて扱うと怪我を誘発してしまうので、柔らかく扱う事で体を守り、捌けることを知って貰えればと思います。
型稽古では、基本組太刀六本目を練習。打太刀・仕太刀ともに「抜き」の技術が必要となりますが、まずは基本組太刀の三本目が出来ているか各自の確認が必要となります。その上で相手との間となり、手順で早く行わない事が大切です。
居合術は、基本型の月影と滝上の二つと坐居合の一・八・十本目を練習。短時間で詰め込み過ぎたかと。少し反省…
基本型でまず覚えて貰いたいのは基本刀法を基礎に型の手順から丁寧に動く事。斬る(附)・二の太刀・納めるを固めることなく動き、纏める様に。その先に間の詰め、対人での対応(呼吸)などがあります。稽古で学ぶ、軸・緩み・先の意識が基礎となって伸ばして行くかと。
坐居合の十本目の補助稽古である穂影抜きは、あくまで動作のある部分を抜き出し、学びやすくしたものです。それで坐居合十本目を抜かない様に気を付けて下さい。そこに囚われると別の型になるので。