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Blog 稽古録

受けが出来てこそ

2021年5月29日 稽古録

五月の稽古も今日で最後、今月始めに少し体調を崩して大事を取って稽古をお休みに。自分の体調管理の大切さを改めて実感して、気持ちを新たに。

杖術:杖を身体の矩にして膝の緩みで半身取りの確認から。その流れで三方突へ(後方左右の捉えと縦回転のある動き)足の入換と杖の動きを一致させながら丁寧に。一人杖・巻落(単独・型稽古)等も。
杖は末端の意識、道具との繋がり、身体の緩み等を作るのに適しているのでじっくり練って自分のモノにして貰えれば。

体術:横受身に付いて質問があったので、かなり久しぶりに横受身を実演。自分で柔道の足払いを掛けて縦に廻り受ける。ポイントは正面を捉えて受け廻る事。足の抜けも大切なかと思う。前廻受身でお尻の浮かしと呼吸を繋げて少し実験してみる。
体術基礎として、三角入と三角詰を稽古。三角詰は技ではなく土台となる概念を磨く動きなので剛柔共に無理せずにやって貰えればと思う。勝ち負けで稽古をする事ではないので。

剣術:打ちを正面で受ける際の刀の扱いは、切先で受ける意識で、結果的に刀の中程でしっかり受ける事を基本としています。打ちも手打ちに成らない様に軽く体を入れて重さを出して打つ事で、刀と体の一致を学んで行きます。受けからの中心立や受流も受けができてこその技術なので、安易な受け方にならない様に一つ一つのポイントを意識した稽古が大切です。地道に技術を磨く様に頑張って貰いたい。
基本組太刀二本目の仕太刀は、打太刀の車の打ちを待ちながら打たせる感覚を掴める様に。その感覚が有ると基本組太刀五本目の各動作がかなり楽になります。二本目・五本目共に打太刀の車之打が、型を成立させる上で大切になります。速く打つ事よりも正確に縦に体捌をする事で打てる様に。

居合術:基本型、正面斬・月影・鍔返 坐居合は五本目・六本目
鍔返は、撞木足での抜きからの切付が一つ目、左の袈裟斬りが二つ目の斬りになりす。共に腕で扱わずに軸の移動と刀の一致を念頭に。
坐居合五本目は後ろに向き直って腹抜をする様に、それが程よく出来て来たら切先が軸線上にある様に。坐居合六本目は、鞘送りと片手斬と半身の体捌。