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Blog 稽古録

基本に立ち返る

 2021・7・24 稽古録

稽古前に個人的に行っているトレーニングも継続の効果があるようで、拳での腕立伏せも数十回こなせるようになり少し体力が戻って来た感じ。私が稽古している古武術・古武道においては、筋力は有っても問題は無い。ポイントは適切な「緩み」をもって動く事が出来るかどうかになる。筋力が有り過ぎると、その筋力故に反応が速く、その時要求される適切な緩みをもって動けない事が多い。そこが固さ・間となり稽古の学びが出来なくなります。そのコントロールができればある事に越したことはありません。現実問題、握力が常人の平均値よりある方に的確に持たれ対応されたら技は掛からないので。(なので古来より武術を嗜む人は、仕掛けを沢山準備して掛かる様に対応します)

 稽古は杖から。この日は袈裟打と八相基本受けを中心に練習。袈裟打ちには、足を真っ直ぐに出し打つ基本形と体を捌きより実用に適した動きの二種類があります。基本形が出来ずに実用的な動きを主にする様になると形骸化の走りに成るので注意が必要。動きに迷いがある時は、守るべきポイントを思い出し、基本の動きで検証する事が大切。

 組杖は「浅間」(組杖二本目)を稽古。膝の緩みに拠る返しは流し、両端の扱いと袈裟打ちにポイントを置いて。打方は、最後の仕方の突きを強く抑え過ぎない事。仕方は、縦回転時に、杖先で打方の軸線上を抑えて、杖先で打方の下腹部を突く様にする(打方の身長で打つ場所が変わるので固定して考えない様に)

 体術は、膝の緩みから抜き受けで膝の緩みを確認。体術・柔術の受けで要求される形は、ただ受けるのではなくいつでも相手の中心を捉えて、緩み柔らかく受けて行く事が大切。相対体捌の延長で、撞木の使いによる抜きに付いて解説・練習。この抜きは腕を使わず体で抜きを行う基本的なモノなのでやって良かったかと思う。抜きに拘ると我が出て来て稽古の質が下がり易いから難しい部分もあるが。

 古伝の型で柔術を久しぶりにやってみる。会員にも受けが良かったから出来る出来ないに拘らず、型稽古はやっぱり大切だなと改めて思う。

 剣術も袈裟打・八相受けから。杖よりも末端を意識しやすいので皆さん良い感じの動きに。各自の段階に合わせて次の動きを伝えてそれぞれ練習。八相受けでのポイントも。打ちを怖がって下がる事も精励されれば一つの技術になるが、守れる意識が無い場合は、事故を引き起こす可能性が高いのでまずは前に入る事を大切にして貰えればと思う。

 剣術型稽古は、基本組太刀四本目を解説。仕太刀がまず覚えて貰いたい事は、刀(木刀)を立てる事と腰斬りをしっかりやる事。打太刀で覚えて貰いたいの事は、腰斬りをしっかり受ける、刀(木刀)の捌きを覚える、仕太刀との一足一刀の間合いを掴む事。基本組太刀四本目で斬られる事を嫌がり過剰に逃げる人が多いが、これを行うと間を見失うので気を付けて貰いたい。そして膝が緩んだ人が相手では逃げる事は出来ないという事を知る事。型はやり取りを知り学ぶもの、其処を大切にして貰いたい。

 居合は坐の三本目・四本目を中心に稽古。共に鞘なりに抜きながら軸上での立ち上がりと抜きの間の難しさを学んで行きます。一人でまず抜けなければ、相対ではまず抜けません。体で抜く事をまずは感じて貰えれば良いかと思う。