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Blog 稽古録

廻刀と体を載せる

20210918 稽古録

 台風の影響で朝から大雨。窓越しに映る雨に気落ちしつつも稽古を中止にする事は考えず。今日は参加者も少ないだろうから、細かく稽古しようかとアレコレと考えていたら出る時間に。稽古が出来る事は有り難い事なので今日も楽しく。

 杖:柔らかい舞杖をとおして杖術を習って良かったのは、体を柔らく扱う事を頭ではなく身体で知り理解できた事。幾つかの廻杖の練習をして個々に自由に繋げて動いて貰う。それぞれの個性が出て良い感じで身体がほぐれて来た所で、袈裟打ちと体を載せて打つ事を練習。この動きが相手への効果(威力)となるので大切な身体の扱いとなる。

 型稽古は、組杖の二本目「浅間」を練習。受ける→返し袈裟打ち(×3)→縦回転→突きの動きで杖の基本が練習できる型。自分の体の位置が直線上にあるかどうかが最初のポイント。慣れてくれば打ちの間、相手との間、中心の捉えと工夫はアレコレと。

 居合:柔らかく腹抜を数回抜いてから納刀の練習へ。横納刀・縦納刀・逆手納刀と基本三種を確認、練習。特に縦納刀は特定の型でしか使わないので、雑になり易く忘れがちに。納刀で大切なのは気持ちを切らさない事。動きの上手さより相手への心遣いを大切にしたいところ。

縦抜時の刀の扱いの確認に袋撓を使ってみる。体捌で抜いて極力腕を主にしない様にするが、気持ちと身体の一致は難しいもの。時々、確認する事で身の矩を作るきっかけになる。

 型稽古は、正面斬・鍔返を抜いてから、坐居合一本目「向覃中刀」・七本目「前肩井刀」を抜く。特に一本目の刀の付ける位置と意味、体捌などを説明。相対者に対して低い位置にいる事の優位性と型が学びとして教えてくれる事の意味の一端を感じて貰えれば良いかなと思う。Sさんの協力に感謝。

 剣術:廻刀を練習。体を捌いて構成される型においては廻刀の技術が大切になってくるので、上手くなって貰いたい。切返の打ち方を幾つか分けて練習。会員の打ちが重くなってきたので気が抜けなくなって来たのは良い感じ。中心立の際の受留め時の形と立てる際の前足の緩みについて。前足を固めず、一ミリで良いので足を出す様に各自工夫して貰いたい。受流は打太刀の流れをそのまま流す事。

 型稽古:基本組太刀一本目・三本目、右旋左転
基本組太刀三本目は袈裟打ちに対して、袈裟切落で打ち勝ち、打太刀の中心を取ります。仕太刀は①構えを取る事②打たせて待つ事③手打ちではなく体を載せる事などが大切。
 右旋左転:初伝使いは受けて流して、裏を取り勝つ。受けずに入る際も受ける心積が大切になるので受ける事で処々掴んでもらいたい。

 柔術:仙骨落を練習してから、正面入身崩を練習。受けの肩を詰め抜いて、左へ捌いて入身して崩す。崩す際に受けを不要に押したり、引いたりしない様にする事が大切。