柳心会では、毎週土曜日の通常稽古前の30分を自主稽古として杖(じょう)の稽古を行っています。通常稽古では、剣術・居合術・体術(柔術)を中心にその時々の稽古の流れで割合を変えて稽古を行っています。
その中に杖を入れる余裕が今のところ持てず、かといって稽古をしないと錆びてしまうので稽古前に自主稽古としてやってみようと思い始めました。自主稽古なので参加は自主性に任せています。稽古内容は師伝として習得した、素振り基本・杖廻・一人杖(単独・相対)・組杖などを適時行っています。
杖の稽古では柳心会で大切にしている「縦の動き」と「緩みに拠る一致した動き」を刀(木刀)と違う形で学ぶ事ができます。特に刀(木刀)に比べて道具の特質もあり動きの自由度が広くなります(その分動きの求められる精度も実はかなり求められます)ので、初心の頃から刀と並行して学ぶと上達のきっかけを掴みやすくなります。
特に「縦の動き」を楽に制限が少なく理解、掴むには杖は適していると思います。刀・薙刀・棒でも学べますが、動きが見えずらく、道具を扱うのにそれなりの訓練が必要となります。杖は長さ・重さ・安全面などからみても扱いやすく、身近なものにし易いと思います。
下記に杖を扱う上でのポイントを幾つか記しておきます。(杖だけに限りませんが)
①道具の末端を意する事…末端から動いて行く
②握りをより柔らく…滑らしを使うので固定して持たない
③下半身を緩める…四方八方へ扱う為
などに「軸」の意識があれば十分かと思います。