2021年1月から、「古武術稽古会 柳心会」として活動を開始しました。
昨年の8月にこれまでお世話になった柔剣雷心会を退会し、9月から自主稽古会として動き始めました。今後の活動方向を模索しながら稽古を続け、その合間にこれまで興味のあった様々な流儀の先生方の元にお伺いして体験させて頂きました。それぞれの先生方の動きから流儀の思想の一端を体験する事が出来たのは大変ためになりました。その節はありがとうございました。
今後の柳心会での稽古で大切にしたい事は、「相手と向きあって楽しむ」という事です。稽古を重ねて行くと個々の打ち方、技を行う上での掛かる掛からない等の細かい部分に目が行ってしまいがちになりそこに自分の意識をフォーカスしてしまい見失いがちに成ります。技術を学び自分の技量を向上してい行く事は大切な事ですが、その時に自分だけを見るのではなく其処にはいつも自分以外の他者が居て、その他者が自分を助けてくれているという事を忘れずにいて欲しい思っています。
一人で稽古を重ねて行く事も可能ですが、人と向き合う事で観えて来るもの、得られる事は一人よりも多く有ると思っています。共に稽古する仲間を自分の鏡にしながら自分を振り返り、そこで得る事を自分と場に還元して進んで行く。私は師から稽古を通してその様に学び育てて貰いました。自分が主催する場においてもそこを大切に進んで行ければと思っています。