先日の稽古で、鞘落しのやり方を少し明確に稽古。教えながら自分の動きも修正していた様で、稽古の終わりに坐居合十二本を順次抜き、九本目の「左撞留刀」で体の入れからの切先返しの際に、鞘が垂直になり地面に鐺が当りその反動で鯉口が左腹(脇)に刺さり悶絶してしまった。悪い方に出てしまった。
鞘引きからの鞘の落としに関しては、日頃からあまり語らない。鞘引が身について来れば後は、刀法、型を通して練って行けば自ずと整って行くのでその流れに任せている。ただ今は、各動きの見直しを進めているという事もあり、壁抜きを通して鞘落としを指導していた。その結果、鞘落としに身体が強くフォーカスしてしまった様で、各型ごとに変化する鞘引きからの鞘の位置が何時と違う感じに為ったのが原因のかと思う。
型稽古をする際は、個々の細かい動きが総体として現れる。一つに強くフォーカスして動くときと、そうで無い時の意識の在り方は工夫が必要かと思う。バランスをどう取って稽古を行っていくか、今回の件は良い教訓になりました。