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小太刀稽古

2022年10月22日 古武術稽古会 柳心会 稽古録

今期の小太刀稽古も一区切りかなと思いながら稽古場へ。

杖:膝の緩みから縦回転の練習へ。この日の縦回転では、後方への回転時の注意点を解説。進むべき方向へ杖先をきかせることを中心に。この辺りは、横回転をしていると杖先をきかせることが出来ないので縦回転か横回転か見極める一つの指標にできるかと思う。

 巻落→弾の順番で組杖六本目の部分稽古。
弾をする際に体捌の位置を確認しながら稽古。体を捌く方向は、重要な部分なのでしっかり確認して。

型:組杖一~五本目
 それぞれ手順は問題ない段階に来たので、そろそろ中身を深める稽古へ移行しても良いかなと思う。先ずは、型の手順→型の手順整える→細かい動きを一つ一つ深める→間合・拍子を深める→柔らかさ・速さを深める等まだまだ先は楽しめるので頑張って貰いたい。

剣術:小太刀まとめ稽古

一、打太刀・仕太刀(小太刀)とも一足一刀の間合の把握

小太刀稽古ではまずは、間合いの把握が大切。大太刀以上に間合いの知識・感覚を掴まないと稽古になりません。ただ打太刀が打ち・斬るからそれに対応するだけでは、時間の無駄になり結果として何も判らず稽古が進むことになります。

二、打太刀の変化対応

打太刀の一太刀への仕太刀側の対応次第で打太刀は変化し、二之太刀・三之太刀へ続け型を続けます。この日の稽古では、打太刀側が上段へ変化した際にその拍子にのり打太刀小手へ付ける動きで稽古
三、下がるのではなく、体の入れ替え(体捌)で太刀を捌く

短い道具で長い道具に勝ちを得るためには、間合いを盗む・錯覚させる等の技術が必要になります。その為の方法の一つとして、軸を移動させずに体捌をおこなうことが求められます。

四、型:間切を通して、間合い・拍子・付ける、動きの確認。

①打太刀の一足一刀での打ちに対して、仕太刀は体捌で肩を斬らせるが如く体捌をおこなって躱す
②打太刀は、躱されて間が詰まることを嫌い間合いを取るために後方へ下がり構え直します(上段へ)
③この動きに対して、仕太刀は小太刀の切先を付け入れることで打太刀を詰めます。

非常に単純で一目見れば覚えられる型ですが、小太刀の動きで学ぶべきことが詰まった型だと云えます。寄るところは、構えへの大差切さを。躱すところが、受ける・外す・誘う・入るへ。詰めるところが、流す・受ける・斬る・詰める・留める等へ変化を。

型稽古:波立(留め・流し)・受け流し・請流・(仮)切先返
 波立等日頃稽古している型は、打太刀が大太刀に変わってもそれぞれ良く出来ている。まとめ稽古での学びが良く活きている。

(仮)切先返:この型は、師匠から教わった柔の動きの応用※原点は坐居合八本目
 小太刀というか後から考えると小具足だったかな、まぁ良いか。似た様な動きは古伝の中に溢れているが、当会の動きとしては縦に相手を崩すことを大切にしている。小太刀を取ること等はあまり考えていない。打太刀(受け)の反応次第で取ることも出来るかもしれないが。
 会員諸氏は、初めてやる型にしては、それぞれ本質は捉えた動きをしてくれたので良かった。動画を取った三者三様で学びになったかな。

柔術:坐技呼吸法・柏手返・褐尾崩
 褐尾崩:受けの体捌について確認。取りの後ろを取る際に動きを省略しがちの様子。右半身・左半身・取りの真後ろを取るの三動作を確実にやる様にして貰いたい。型の動き一つ一つの意味が掴めず・馴染んでいないうちに省略してしまうのは一見して上手く見えても駄目な稽古なので意識的な注意が必要。上達を妨げることになります。そして取り手を無自覚に下手にしてしまうことに気づき、知ることも自身の上達に繋がるので一つ一つ稽古を大切にして貰えればと思います。柔術は特に受け手次第で如何様にもなることを忘れずに。