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稽古録

徒然稽古録~33~

古武術稽古会柳心会 2023年8月12日稽古録

 真夏の休みを迎えて快晴の稽古日。区の施設に着くまで稽古場を勘違いしており一瞬焦る。施設内の場所違いであったので大事には至らなかったが、稽古内容を修正、修正。焦った~~!!

 杖:新規の会員も参加して下さったので、久しぶりに道具の遣い方から。道具と身体の合わせもやろうかと思ったが次回余裕があれば。袈裟打ちの基礎と打つ高さの調整方法なども織り交ぜて。縦の動きの基礎として、縦回転をしっかりと練習。腰を廻さずに足を前後に入替て、杖と一致して動いていく。

 型稽古:組杖1本目
 打方:突き方と仕方の捉え方を解説。単純な動きなのでより精度を高めてできる様にそれぞれが自分なりの感覚を育て欲しいところ。
 仕方:打方の突く流れに合わせた上で、体捌き・杖捌きをする。また杖を柔らかくすることの大切さも少し解説。道具は柔らかく扱える様に。

 居合:壁抜きから。鞘落としと撞木の遣いが一致して動く様に。これは斬りとの一致と同じなので実はかなり重要な動き。それぞれの課題と向き合いながら丁寧に柔らかく。一文字腰抜では、股関節の緩みと窪みを意識させながら全員で細部の確認。

坐居合:一本目・二本目・七本目・各自課題
 二本目:左足の立て方と軸の遣い方の一致。二本目は一本目に比べると動きが一つ省略されるので、慣れると早くなる。左右差があるので、頑張って馴染んで欲しいところ。
 七本目:右手の処理に悩んでいたが、稽古には段階が有るので今できることをしっかりして貰えれば何より。型の構造上、それぞれが克服しなければならない課題があるので時期がくれば自ずと向き合うので。気付かなければその時期ではないので。気付かぬまに克服している可能性もあるが……。

 剣術:構え・基本素振りから型入へ。この動きは相手との協調と拍子(呼吸)を学ぶのに最適。基本は相手の中心を捉えて離さず、迷わず動くこと。これを基礎として、型の流れをとおして学び深めていきます。切返もその流れで稽古をおこなう。歩み寄り間合いに入り打込む、この時受けへの意識が外れる人が結構います。これは中心への捉えが出来ていないと云えます。この間を敢えて厳しく捉えて自覚を促してみました。基本は構えです。

型稽古:基本組太刀三本目・下段小手
 基本組太刀三本目:仕太刀の動きをとおして、打太刀の動きの捉えにフォーカスして稽古。仕太刀は気持ちに余裕を持って動き、後先で動く。
 下段小手:今日の学びのまとめとして、間詰下段小手を練習。動きの概念が判らなければ、何をして成しているか不明な動きとなる。それぞれ数を熟すことで形になってきたのでまずまず。Yさんがもう少しで、良い形になりそうな気配があったのであとは稽古すれば。

 柔術:軸の崩しから。受け手の軸を観て、腕をとおして柔らかく引く。軸と一致していれば真下へ崩れる。軸を観て捉え崩すことは、柔らの基礎となるので良い練習になったかと。流れで、仙骨崩・胸仙骨崩へ。これらの崩しは下肢・体幹部それぞれの崩しの基本。特に胸仙骨崩しは、体幹と下肢への働きを工夫し知るには良い技。

型稽古:正面入身(突き躱し)
 取りは下肢を受けに密着させ受けの軸を捉える。そこから腕を袈裟のラインで入れ、受けの身を浮かし崩す。この入りは軸を取る部分も多大に関わるが今日はそこは観ずに。この浮かす部分が本日の稽古の肝と云える。