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Blog 稽古録

2021年5月15日 稽古録

 体調が少し不調だったので、軸作りをしっかりやってから末端(手先・足先)を意識しながら呼吸法。会員の軸が少しずつ安定してきた雰囲気が有るのは良い感じ。
 身体が程よく温まって来たので、受身各種へ。前廻受身は奇麗に廻る事よりもまずは頭を入れて廻れることが大切。特に床の硬軟で気持ちを萎縮させない様になれて貰いたい。
 受身で身体の矩を図ったり、技術の向上を目指す事も一つの方向だが、それだけを目的にしてはいけない。あくまでも身体を守る事と緩みを学ぶ事が大切。
 試しに腕立姿勢からの崩しをやってみる。準備運動のつもりで始めたら、会員諸氏が技の稽古の様な雰囲気で楽しんでいたので方向転換。面白かった様で良かった。
 肩抜落を通して受けの段階を観ての掛け方を少し解説。基本は其技を丁寧に大きく掛ける事。受けがどの様な状態か観察して感じる事が大切。人を相手にするという事は変化して行く事が前提になるので固定した意識は気を付けたい事。


 剣術は、車之打からの打ち受・中心立・受流を一連の流れで稽古。受ける時は、鎬受け(流し)にならない様に刀(木刀)の中ほどで受けられる様に各自工夫が必要かと。中ほどで受けられる様になると中心立・受流しの技術が向上するので頑張って下さい。
 剣術型稽古は、基本組太刀各種・華車刀・三角切留・巻太刀など。基本組太刀で動きの基本を学び、太刀捌き等を身体に馴染ませないと先の型で動けなくなる事を改めて感じ反省。
 型稽古の役割を通して知って貰いたいのは、打つべき拍子を得るために待つ事と型の中にある構えの大切さ、基本の打ちを動きの中で自分が出来ているかの確認など。  初級組は型での動きが良くなってきた。      

 居合では、型の間詰抜きについて中級者に解説。間詰抜きには決まった形(手順)が有るわけではなく、ただ「附と斬り」と概念があるだけ。それぞれの段階で工夫して稽古を重ねるしかない。ある意味それをどの様に考えているか、如実に出てしまうので難しい。師匠からは、見取り感じて稽古を重ねる方法で学んで行った。今思うと正しく其れしか無いかと。
 初級組は、坐の一本目・七本目を稽古。少ない稽古の割に順調に上達している。各自が稽古を工夫していることが力になっている証拠かな。